J.S.Bach　無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調Bwv1011　より　 ガヴォット

バッハの無伴奏チェロ組曲第5番の第5曲目、ガヴォットです。
この曲もまた、なんとも言えない渋さが漂いますが、第5番の中では唯一踊れる舞曲（笑）！ではないかと個人的には思っています。ガヴォットという舞曲自体がややいびつというか、少々変わったビートを持っていますが、まさに本曲はブラックな踊りと言えるかもしれません。そしてまた、第5番の中では特に感情的な起伏の大きな曲で、曲全体の中でも特に比重が大きく、巨大な構成を持つプレリュードとバランスを保つべくこの位置に置かれていると思えます。
この曲の持ついびつさ、ブラックな踊り、暗い情熱の象徴として、ローソクランタンその他のローソクの、揺れる炎を背景の映像として使用しました。昔は登山用のランタンというと、アルミと雲母板のようなもので出来た、パタンパタンとたためるものがありましたが、久しぶりに登山用品店へ行ってランタンのコーナーへ行くと、太陽電池やUSB充電式などが主流で、ローソクランタンを探すだけでも骨が折れたものです。かなり小さく使いやすくなってはいますが、古色蒼然としたこの曲によく似合うのでは？と考えました。

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