成井恒雄さんの焼き物紹介
3月は
焼き物の親方成井恒雄さんの御命日月ということもあるのか、普段棚にしまってある成井さんの焼き物を、毎年この時分に書物の天日干しの如く、ふと、大気とお天道様に触れさせたくなる。
物にも依りますが、焼き物は使っている内に(例えば革製品みたいに)色味が変わり風格が出てくるので、使い手さんが「育て」るものでもあります。
ので、断然、どんどん日々の生活で使っていく方が望ましい。しかし、成井さんの焼き物は貴重なものだと解るだけにわたしの「ビビり心」から使えずとってあるものの一部の紹介です。(雪柳が挿してあるのはうつせみヤ)
といっても熱心なコレクターではないからそんなに種類もなく手頃なものばかりですが、せっかくなのでシェアしようと思いました。
なかにはご家族のご好意で譲り受けたものもあります。(0:44火ぶくれがカッコよすぎるお湯のみ)
本動画チャンネルに限らず、図録などにも思うのですが、撮影時光線の加減で被写体の表情が全然違く映りますし、そもそも立体造形である焼き物の良さは写真や映像だと残念ながら半分も伝わらない感が個人的には否めません。。
表も裏も底も中も自分自身の眼で観る、自分の肌で触れ手に取り身体すべての細胞で彼らを感知し同じ空間に身を置く事や佇む事の素晴らしさ。そういった実体験に優るものはないと思っています。
感じることに
絶対的正解はありません。
「百聞は一見に如かず。」
成井さんの作品におきましては、ご興味と機会がありましたら是非自らのお手で感じて体感して頂けましたら幸いです。
ひとつひとつの鑑賞を丁寧にしたいところではありますが、わたくしの拙い解説は遠慮するべきと存じております。
しかし、
近くで眺めてると
ついつい
❪❪❪トキメキ❫❫❫❪❪❪好きの爆裂❫❫❫が❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪のあーーーーっ❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫っと、❪❪❪暴走❫❫❫しそうで、撮影中、1:39以外は❪❪❪必死❫❫❫に黙っています。
❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪忍❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫
。
。
。
今までも度々お伝えさせて頂いておりましたが、成井さんからは、弟子としての短い在籍期間、たくさんのことと、揺るぎなきひとつのことを教えて頂きました。
その「たくさんのこと」の内に、金子みすゞさんの詩があります。
成井さんは「焼き物を習おう」と勇み足で来る若者に対し、肩の力を抜くような「促し」をされていました。
「このまま前のめり状態で形だけをなぞって、習い終わった気になってしまう」のを未然に防ごうとしていたんだと、後にハッキリと解る事となります。
弟子が焼き物以外で興味のある事柄から、その人のなかに眠る潜在的な何かを引き出し、焼き物のより良き習いの為に必要な様々を言い当ててしまえる才能が多分におありになり、雑談においてさりげなく上手くそれらを取り込んでお話されていました。
人の深層心理や無意識層を見抜く達人。
、なので、老若男女かまわず成井さんを慕って細工場に来る人は、成井さんの人間的魅力も相まって、教わったことを大なり小なり自らの人生に反映させようとするのだと、わたしは考えています。
もちろん、背中を追うんじゃなく、彼の「眼差しを眼差す」訳なんですが。
成井恒雄さんや成井さんの焼き物が大好きな(たくさんいらっしゃる)人達をわたしは勝手に「ツネラー」と呼んでいる。テヘ。
そのわたしに成井さんがある日いつも通り囲炉裏を挟んで向かい合い、たまたま他に誰もいなかったお茶を飲みつつ雑談する時間。
「こんな詩があるんだよな。」
さらっと、諳じてくださった金子みすゞさんの詩がこちら。
「積もった雪
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。」
一定のリズムで湯気を吹く囲炉裏の鉄瓶の蓋の上、わたしと成井さんの間に存在した厚くてなぜか温かな雪の層の重み。
あるはずのない雪の質感。
人から人に伝わることを
丸々信じてはいないけど
断じて疑っていないのは
今でもその雪が
わたしの中にあるから。かも。
即物的な
なにもかも
ぜーーーんぶ
ぜーーーんぶ
なくなっても
失われない「こと」だ。
それを何と呼ぶかは
人それぞれ。
その「こと」の連なり、が
ある意味
今日も
わたしを
わたし たらしめている。
、ような気がする。
#成井恒雄#焼き物#金子みすゞ
Видео 成井恒雄さんの焼き物紹介 канала うつせみヤceramist
焼き物の親方成井恒雄さんの御命日月ということもあるのか、普段棚にしまってある成井さんの焼き物を、毎年この時分に書物の天日干しの如く、ふと、大気とお天道様に触れさせたくなる。
物にも依りますが、焼き物は使っている内に(例えば革製品みたいに)色味が変わり風格が出てくるので、使い手さんが「育て」るものでもあります。
ので、断然、どんどん日々の生活で使っていく方が望ましい。しかし、成井さんの焼き物は貴重なものだと解るだけにわたしの「ビビり心」から使えずとってあるものの一部の紹介です。(雪柳が挿してあるのはうつせみヤ)
といっても熱心なコレクターではないからそんなに種類もなく手頃なものばかりですが、せっかくなのでシェアしようと思いました。
なかにはご家族のご好意で譲り受けたものもあります。(0:44火ぶくれがカッコよすぎるお湯のみ)
本動画チャンネルに限らず、図録などにも思うのですが、撮影時光線の加減で被写体の表情が全然違く映りますし、そもそも立体造形である焼き物の良さは写真や映像だと残念ながら半分も伝わらない感が個人的には否めません。。
表も裏も底も中も自分自身の眼で観る、自分の肌で触れ手に取り身体すべての細胞で彼らを感知し同じ空間に身を置く事や佇む事の素晴らしさ。そういった実体験に優るものはないと思っています。
感じることに
絶対的正解はありません。
「百聞は一見に如かず。」
成井さんの作品におきましては、ご興味と機会がありましたら是非自らのお手で感じて体感して頂けましたら幸いです。
ひとつひとつの鑑賞を丁寧にしたいところではありますが、わたくしの拙い解説は遠慮するべきと存じております。
しかし、
近くで眺めてると
ついつい
❪❪❪トキメキ❫❫❫❪❪❪好きの爆裂❫❫❫が❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪のあーーーーっ❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫っと、❪❪❪暴走❫❫❫しそうで、撮影中、1:39以外は❪❪❪必死❫❫❫に黙っています。
❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪❪忍❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫❫
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今までも度々お伝えさせて頂いておりましたが、成井さんからは、弟子としての短い在籍期間、たくさんのことと、揺るぎなきひとつのことを教えて頂きました。
その「たくさんのこと」の内に、金子みすゞさんの詩があります。
成井さんは「焼き物を習おう」と勇み足で来る若者に対し、肩の力を抜くような「促し」をされていました。
「このまま前のめり状態で形だけをなぞって、習い終わった気になってしまう」のを未然に防ごうとしていたんだと、後にハッキリと解る事となります。
弟子が焼き物以外で興味のある事柄から、その人のなかに眠る潜在的な何かを引き出し、焼き物のより良き習いの為に必要な様々を言い当ててしまえる才能が多分におありになり、雑談においてさりげなく上手くそれらを取り込んでお話されていました。
人の深層心理や無意識層を見抜く達人。
、なので、老若男女かまわず成井さんを慕って細工場に来る人は、成井さんの人間的魅力も相まって、教わったことを大なり小なり自らの人生に反映させようとするのだと、わたしは考えています。
もちろん、背中を追うんじゃなく、彼の「眼差しを眼差す」訳なんですが。
成井恒雄さんや成井さんの焼き物が大好きな(たくさんいらっしゃる)人達をわたしは勝手に「ツネラー」と呼んでいる。テヘ。
そのわたしに成井さんがある日いつも通り囲炉裏を挟んで向かい合い、たまたま他に誰もいなかったお茶を飲みつつ雑談する時間。
「こんな詩があるんだよな。」
さらっと、諳じてくださった金子みすゞさんの詩がこちら。
「積もった雪
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。」
一定のリズムで湯気を吹く囲炉裏の鉄瓶の蓋の上、わたしと成井さんの間に存在した厚くてなぜか温かな雪の層の重み。
あるはずのない雪の質感。
人から人に伝わることを
丸々信じてはいないけど
断じて疑っていないのは
今でもその雪が
わたしの中にあるから。かも。
即物的な
なにもかも
ぜーーーんぶ
ぜーーーんぶ
なくなっても
失われない「こと」だ。
それを何と呼ぶかは
人それぞれ。
その「こと」の連なり、が
ある意味
今日も
わたしを
わたし たらしめている。
、ような気がする。
#成井恒雄#焼き物#金子みすゞ
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