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hide with L7 "OBLAAT" Remix version

Rockin'f (1994.3.1 No221)

いよいよ2月23日には、初のソロ・フル・アルバム『HIDE YOUR FACE』のヴェールが剥がされる。“エイリアン”の造形で有名な奇才H.G.ギーガの手によるマスクがジャケットに使用されるなど、サウンド、ヴィジュアルともにhideの感性がフルに表現された作品が、ついに世の中に出てくるのだ。アルバムの発表を前にhideの声を聞いてみよう。Interview=Yukinobu Hasegawa

《PSYCHOMMUNITY》
hide:自分のライヴを想定して、これをオープニングに持ってきた。もういいというぐらいオープニングしてる(笑)。イントロは、アルバム全曲をサンプリングして、それを逆回転させて入れた。
一オーケストラ・アレンジになっているのは、Xでの方法論が反映されたのかな?
hide:だろうね。でも、オレはクラシックよりもディズニー音楽が好きなのね。ああいうオーケストレーションが。そういうイメージで作った。アレンジは、以前、好きだったマーチング・バンドみたいな感じにしたかった。それでまるで兵隊がひとりずつ加わっていくように、スネアの音がだんだん増えていく。オーケストラは打ち込みだけど、限りなく生音に近いよ。
一ギターは何本ぐらい重ねた?
hide:死ぬほど(笑)!本数は忘れたけど、録りのときに多いなと思っていたから。使ったのはバッキングはレスポールで、オブリガードはMG。

《DICE》
hide:アルバムのプリプロ(曲を完成させるために行なわれるデモ・レコーディング)を始めてから、最初にできた曲で、作り始めたときからアルバムの代表曲にしようと思っていた。歌詞は自分なりの“ひん曲がった”ポジティブさを出したけど、生き方までは言ってない。オレ、生き方は、しょっちゅう変わるから(笑)。シーケンサーでベースもいっしょに流してカチカチのリズムを出してるんだけど、生のドラムとベースはT.T.(テリー・ポジオ&T.M.スティーブンス)がやっている。人間のグルーヴと電気のグルーヴをどうバランス取るかが難しかった。とくにT.M.のベースは独特のタイム感を持っているから。ギターで苦労したのは、サスティナーを使わないサスティン。急に出てきた倍音がカッコよかったりしたからね。もちろんサスティナーを使ったところもある。聴き分けできないから、それだけサスティナーが優秀ってことになるね(笑)。

《SCANNER》
hide:L.A.のプリプロではメロディと構成しかなかった。日本に帰ってから、メロディを考えたりギターを録った。歌詞が最後まで浮かばなくて。
一ギターがライン録りみたいな音質だね。
hide:コンピュータのハード・ディスク(に録った音)そのままなんだよ。もちろんプリ・アンプとスピーカー・シミュレーターは使ったけど。ふたつを通った音が(ミキサー)卓に入って、それをイコライジングしたものをハード・ディスクに入れた。エレクトリック・グルーヴに、生なましい歌を乗せたいと思って、ヴォーカルは、めちゃくちゃレア(生)!
一ソロではアーミングらしき音も入っているけど、これはワーミー・ペダル?
hide:そう。いさぎいいな〜(笑)。アームを使った曲もあるけど。

《EYES LOVE YOU〈T.T.VERSION〉》
※93年8月にシングル・リリースされたナンバーのリズム・トラックを、T.T.コンビのプレイに差し換えたヴァージョン
hide:T.T.に、シングル(CD)・ヴァージョンのオーヴァー・ダブ部分はすべて生かすからと言ったんだけど、完成したらシングルとはグルーヴが違っちゃったんで、ギターも、けっこう入れ換えた。ギターは、シングルのときはライン録りで、アコギ(アコースティック・ギター)もプリ・アンプをとおして卓に入れたんだけど、今回は両方ともアンプで鳴らしてマイクで録ってる。ギター録りのとき、T.T.のテンションやグルーヴをとくに強烈に感じたよ。クールな曲なのに、ふたりが入ったとたん、冷淡さに熱い血が流れた。

《D.O.D.(DRINK OR DIE)》
hide:ギターはLAで録ったんだけど、プレイも今ひとつだったし、せっかく59年(レスポール)を手に入れたんだからって、日本で録り直した。スピーカーの“ウンウン”という鳴りが欲しかったんで、音作りには時間をかけてる。歌詞はオレのことだと言われるけど、オレは焼酎もドブロクもテキーラも飲まん(笑)!一般的な酒飲みの話。

《CRIME OF BREEN St.》
hide:「DOUBT」の前に1曲差し込もうって作った曲。街から街へ行く間に、街灯もない暗い道があったりするでしょ。それがここに必要だった。エンジニアのリッチ・ブリーンとやったんだけど、リッチはジャズ・ピアノ好きで、結果的にドアーズっぽくなったね。オレは映画『エンゼル・ハート』に当てはまるような曲っていうイメージもあった。映像を観ながら曲作りした『セス・エ・ホルス』(ZI:KILLのTUSKと制作した映像作品)に近い感覚で取り組んでた。もろにシチュエーションものの曲。フェード・アウトするところでネコの鳴き声がするんだけど、じつはINADAクン。誰も人間の声とは思わないだろうね(笑)。彼はそれ以来、ネコ・テクニシャンという名をほしいままにしてる(笑)。

《DOUBT〈REMIX VERSION〉》
hide:完全なリミックスで、入ってる音はシングルと変わらない。オレにとっては完璧ヴァージョンともいえる。模索している自分をも、みんなに見てほしいから。マイナー・チェンジなんだろうけど、オレにとってはシングル・ヴァージョンよりも愛せるものになった。

《A STORY》
hide:この曲のモチーフは、世界大戦後、人間が生存できる空気に戻ったときに、核シェルターから出てきた瞬間の情景を描いてみた。
一アコースティック・ギターで、1曲をちゃんとプレイしたものを音源にするのは初めて?
hide:言われてみればそうだね。92年にマーチン(のアコースティック・ギター)を買ってから、けっこうアコギは弾くようになった。シングルの曲も、アコギで作っていたからね。コード・ネームは覚えてないけど、めちゃくちゃオープンなコード(開放弦が組み合わされたコード)だったと思う。プリプロのときは、原始人とアコギを持ってるヤツがギャートルズみたいな世界で曲を演奏してるってシチュエーションを考えていたから。そのプリプロで弾いていたアコギが、オープン・コードでも、チューニングがちょっとズレてた。でも、その鳴りの感じが好きだったんで、レコーディングでもそれに合わせてチューニングした。たぶん“Dナントカ”だけど、正確なチューニングになっていないと思う。

《FROZEN BUG '93〈DIGGERS VERSION〉》
※hide+J & INORAN(LUNA SEA)のプロジェクト“M×A×S×S”が制作したナンバー(93年1月リリースのオムニバス・アルバム『DANCE 2 NOISE 004』に収録)のリ・レコーディング・ヴァージョン
hide:93年のイマジネーションでやってみた。自分が参加したプロジェクトのカヴァーと思ってくれてもかまわない。

《T.T. GROVE》
hide:「HONEY BLADE」のエンディングはフェード・アウトしているでしょ。じつは、その先T.T.は、こういうプレイをしてたんだ。雰囲気はよかったんだけど、もともと「HONEY BLADE」はフェード・アウトのイメージだったから、その後を独立させて「T.T.GROOVE」という曲にした。3人でセッションしているスタジオを覗いてみたって感じがしていいでしょ。でも、ギターはリズム・トラックを聴きながら、あとで弾いてる。次の曲に行くのに、「FROZEN BUG '93」のカチカチした、リズムから抜け出すスペースが必要だと思ったから、この曲をここに持ってきた。

《BLUE SKY COMPLEX》
hide:結果的に、人間がいちばん入った曲になったね。プラスαが集結してしまった。
一ホーンの導入もあって、ファンクの色合いも強い仕上がりだよね。
hide:プリプロのときとイメージは変わってないんだけど、グルーヴ中心の曲でしょ。そのグルーヴを出すのが、全員、人間になったから、曲としてはかなり変わったかな。おもしろかったのは、エンディング。T.T.にリズムで遊んでくれと言ったんだ。それに合わせて、オレがあとでギターをかぶせている。オレも遊ぼうと思って、アドリブで、ひとりで掛け合いやったりね。クリーン・サウンドはジェフ・ベック・モデルだと思う。

《OBLAAT〈REMIX VERSION〉》
※93年8月月にシングル・リリースされたナンバーをリミックスしたヴァージョン
hide:これも作り方は「DOUBT」っぽいかな。すごく気に入ったミックス。
一シングルでは出てない音も入っているね?
hide:そう、たくさん入ってるし、爆音ギター系になっていると思うんだ。バカにしたようなヴォーカルにもなってるし。
一エンディングの“ピヨ〜ン”というようなギターの音も、もともとあった?
hide:そう、もともと入ってたんだけど、今回、わかるように出した。あれは秘密のエフェクターで作為的に作られたノイズなの。ノイズもかなり吟味している。

《TELL ME》
hide:フォーク・ギター1本で作った曲。レゲエのところもあったし、そのあとにトランスポーズするところも最初からあった。途中でSEみたいなのやスクラッチが入ってるけど、それもフォーク・ギターで作ってるときから入れるのを決めてた。超・初期衝動の曲。
一シングル・コイル系のギター・サウンドがメインだよね。
hide:うん、バッキングもシングル。ジェフ・ベック・モデルとか、ふつうのストラトキャスターとか、もろもろ使ったと思う。“ジャラ〜ン”て弾いてる白玉バッキングだけは、MG。プリプロのときはアコースティックだったけど、あとでエレキをかぶせていった。

《HONEY BLADE》
hide:近親相姦の映画を観て作った曲。その映画、ただ観てるだけでは甘酸っぱい恋愛モノ系にも思えるんだ。だからオレにしてみたら、この曲のテーマは初の恋愛モノ。
一このギターの音色は?
hide:バッキングはレスポール・カスタム。荒くしたくて、ミニ・スピーカーをピックアップに近づけて、ミュートした直後に“キーン”て鳴るような状態で弾いてた。カチカチした感じにしたくなかったんだよね。

〝OBLAAT single version〟はこちら▶︎https://youtu.be/cqGtuXEEHXo

Видео hide with L7 "OBLAAT" Remix version канала reo rio
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17 апреля 2019 г. 15:00:01
00:05:10
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