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hide misery Live (1996.9.4) 横須賀芸術劇場

オモチャ箱の中で、
いつも喜んでる姿がないと俺はダメなんです。
◉HIDE LONG PERSONAL INTERVIEW
ついに幕を落とす待望のツアーに向け、X JAPANがシーンへ戻った!来るべき怒涛の大復活に向け、帰国早々行われたトーク・ライヴで、パニックの"第一楽章"をアピールしたHIDEが、1996版カレンダー、「夢想歴Ⅳ」のために撮りおろされた最新未発表フォトを交えて贈る、久々の、ホントに久々の、HIDE超ロング・インタヴュー。
INTERVIEW+TEXT by Hideaki Utsumi

FOOL'S MATE ROCK PRESS
No.171 一部抜粋 (1996.1.1)発行
一まず、先日、写真展の特別プレゼンツとして行われた、突然のトークライヴについてなんですが...。

HIDE:あれはもうね、成田に着いてすぐ、東京に帰ってくる途中で、「出てくれ」って言われたの。そのときの俺の想像では、パルコの中のどこかのスペースでお茶でも飲みながら、なんか軽いトークをするんだろうなと思ってたんだけど(笑)、実際行ってみたら、あんなことになっていて。
一オープンエアの会場で、しかも500人以上のライヴなファンと久々の対面という、熱気あふれる設定になってたと(笑)。

H:だって俺、あんな大ゴトになってるなんて、出るまで全然わかんなかったんだもん。こっちはそんなこと知らなかったから、本当に、着のみ着のままで行ったのよ(笑)。
一それでも、久々にファンの方々に接した感想は?

H:なんか冷静に見ちゃった。いつもだとわりと、ああいう場でもアジテーションじゃないけど、何となくツカミをしたりするんだけど、あの時は俺、冷静に見ちゃった。なんか、自分のことのように思えなくて。
一それは何故?

H:ただ単に、まだ慣れてないからでしょうね(笑)。だと思うよ。なんか、〝みんな大変だなぁ〟と思った。でも考えてみたら、原宿とか渋谷でああいうイヴェントをやるのって、X関係は企画は多いけど、成功したというか、本人登場までいったのって、あれが初めてなんだよね(笑)。
一あれは、これから日本各地でも行われる「X JAPAN写真展」のためのイヴェントだったわけですが、その写真展用の写真セレクトとか展示内容には、メンバーみんな、かなり力を入れたんでしょ?

H:うん。内容は大体聞いてたけど、俺の中での一番のメインというか、面白いなぁと思ってやったことは、そのときに撮ったコメントのビデオ。やっぱ撮影っていうと、気合いが入るんで。
一ロス在中に、ヴィジュアル的な部分で表に出たのは、そのビデオと、あと来年のカレンダー(「夢想歴Ⅳ」)用の撮影だけだと思うんですが、今回このページに使用した写真もそのカレンダーの別テイクなんですけど、その辺の話などを...。

H:やっぱりね、去年のカレンダー業界に一石を投じた(註:1995年版カレンダー「夢想歴Ⅲ」で、アーティストとしては史上初のフルカラー日めくりカレンダーを制作した)男としては(笑)、〝次はどういうものにしようかなぁ〟と思ってたんだけど、まず、サカグチ(今回のカレンダーのアートディレクター)と遊ぼうというのは前から決めていて、二人の中では「ナチュラル・ボーン・キラーズ」みたいなシチュエイション...、ドキュメント半分作り半分みたいな、そういう感じのをやろうって。
一それでまた、カレンダー業界に一石を投じてみたと(笑)。

H:これで投じられたかどうかはわかんないけど(笑)、サカグチも俺と似たようなことを面白がるヤツで、一枚目には一月一日しかないとかさ、二人で話してるうちにそんな感じで盛り上がってた。
一普通13枚組のカレンダーというと、表紙があって、あとの12枚にひと月ずつという常識を完璧に破壊してるんで、あれを見たカレンダー業者は、みんな驚いてましたけど。

H:あ、ホントに。それは良かった。そうやってカレンダー業界にいちいち驚いてもらえると(笑)。そういうね、一枚がひと月みたいなのはやめようっていうのはまずあったの。で、あとの構図とか絵柄は自分でマンガを書いて、シチュエイションは全部自分の中にあったやつだから。
一肉の倉庫とかも?

H:うん。あれは「ブラックレイン」。で、雑貨屋は「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の、あのドラッグ・ストアですよ。あの映画でホントに使ったところもあたってもらったんだけど、むこうはね、撮影の許可を撮るのがなかなか難しいんだよね。でも逆に、許可さえ取ればなんでもOKっていうのはすごいけど。
一許可がそんなに厳しいの?

H:うん。何でも許可が必要。道路で写真撮るだけでも許可が必要だし、許可ナシで撮影なんかしてたらすごい金額のお金とられる。それは日本より全然厳しい。ただ、許可さえ取れば、逆に今度なんでもできる。道路で火炎放射器使おうが、なにしようが、許可さえあれば全然OK(笑)。
だから、最初は窮屈だなぁと思ったけど、かえってやりやすいよね。例えば、あのスーパーなんて、フロアを丸ごと全部貸してくれたのね。ただ、開店前までって約束だったから、朝4時とかに起きて行ったんだけど、その場で、「棚の菓子とか商品をスッ倒してもいいか」って訊いたら、『元に戻しておけばいいよ』って。
しかも、『別に、食ってもいいよ、その分を払ってくれれば』って(笑)、まさにアメリカの合理主義。そういう点はすごくサバサバしてるから、日本より全然やりやすい。逆にゲリラ的なことは全然ヤバイけど。
一許可取ってお金を払えば、燃やしちゃってもいい、みたいな世界?

H:多分そう。『燃やしちゃいますよ』って、先に言っておけば(笑)。
一撮影で苦労したところは?

H:砂漠は死んだ。
一暑くて?

H:うん。だって、着けてるネックレスとか、熱くてさわれないんだもん(笑)。
一何度くらいあったんですか、40度以上?

H:よくわかんないけど凄かったんじゃないかなぁ。だって、ピアスしてると、もうヤバイんだもん、熱で。この写真だとフードかぶってるけど、フードかぶってないとヤバイのよ。
一ああ、日陰を作っておかないとね。

H:うん。
一つまりまぁ、撮影自体も、かなりイッちゃってたカレンダーだったと(笑)。

H:そうですね。でも、今までの俺のカレンダーを見てる人は地味って思うかもしれないけど(笑)...。
一や、あれが地味って思われることは、多分ないでしょう、実用性はともかくとしてもね(笑)。

H:そうだね、でも毎年いつも、実用性っていうのは、わりと取っ外したところから始まってるから(笑)。
*****
一それから次に、ソロの部分についてなんですけど、今後の活動の新たな動きというのは?

H:ほんとは、やりたいことがあって、今年の春にアルバムを出して、夏にイヴェントをする予定があって、実際それはやるつもりでいたんだけど、Xがあわただしくなってきたから、 Xが優先というか、俺自身Xを出したいんで、『じゃあ、Xのほうだ』ということになって、結局、今に至ってる。だけども、自分の用意はいつでもできてる。
一その、「やりたかったこと」というのは、どんなことだったんですか?

H:それは常に変わっちゃっているから...。楽曲にしても、今年の初めにロスに渡った頃に作ってたものとかは、もう全然、その原型すらとどめてないしね(笑)。自分の中ではもう解釈がついちゃって、たとえば友達に聴かせて、その人が「良かった」って言っても、今自分で聴くともう飽きちゃってるから、どんどん変わっていっちゃってる。でも、自分なりに楽しめたわけだから、それはそれで無駄じゃなかったと思うしね。
実際、Xのレコーディングをやってないときは、自分の作業をやってるかCGやってるかのどっちかっていう生活、そういう毎日だったから、自分では結構充実してた。ただ、それが外に向かってなかったというだけでね。だから、今度表に出すときの素材というか、マテリアルは、いろんなものがすごくいっぱい増えたと思う。それは音楽に限らずね。
一アイデア自体はどんどん蓄積されていってるわけですね。

H:自分のソロのことだけに関して言えば、もう、一ヶ月とか二ヶ月とかの単位で風化していく素材も多いのよ。やっぱり、素材ってホントに生モノだから。だから前の自分のソロは、レコーディングしたらすぐ出してたからね。もちろん、自分の作ってる楽曲に対しては普遍的なものを求めるけど、使ってるマテリアルっていうのは生モノだから、そのときの自分があたってる風とか空気とかがすごく大事だから、準備はもちろん出来てるんだけど、それが具体的に表に出るときまで、一体どういう形になるのかは、それはほんとにそのときになるまでわからない。
一自分の中で解釈がついて風化しちゃったマテリアルは、もったいないというか...もう絶対に表に出ることがないんですか?

H:うーん、俺はあんまり、もったいないとか思わないからね。別に楽曲は楽曲として生きてるわけだから、譜面に起こしちゃえば、それは一枚のペラペラっとしたものだから、曲は残るでしょ。だけど、マテリアルにはやっぱり、その時々のものってあるからさ。
一前のソロのときもそうだったけど、楽曲以外にも、そのマテリアルごとに、トータル的なイメージ全部を考えられているんですか?

H:でも前のときもね、そういうのって、意外にありそうでなかったんだけどね。あれはただ、〝自分〟っていうもので括っちゃっただけだから。そこになんか、たとえば目とか、オマケみたいなものがあったけど、そんなのはもう、なんの関係もない後からの余計な言い訳みたいなものだから。俺の中では、〝自分のやりたいことがそのまま出来りゃあいい〟っていうことだけがあって、じゃあ、〝自分で括っちゃえ〟と。
一では次の括りというのは?

H:まぁ大雑把に言えば、結局〝自分〟でしか括れないんだけど、絶対的に自信があるのは、自分が面白いと思うことを他人が聴いて、面白いと思わないはずがないっていうこと。それはもう単純なことで、たとえば、この夏までに作ったテープを、他人というか、家に来た友達に聴かせてて面白がられるということが、俺には一番楽しいことなんであって、だから全部がそういう次元なの。そういう次元のものが、メジャーを通じて、枚数出て、ホントに自分の全然知らない人がそれを聴いて、面白いと思わないわけがない。もし面白くないと思ったら、その人とは相まみえられない(笑)、それだけのことだなぁと思う。 ...つづく。

Видео hide misery Live (1996.9.4) 横須賀芸術劇場 канала reo rio
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14 сентября 2021 г. 14:00:32
00:06:05
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