“巨大な穴”崩落の原因は？　男性転落か・・・捜索難航(2020年8月26日)

横浜市で巨大な穴に転落した男性の行方が分からなくなっています。穴の中には大量の水がたまっていて、男性の捜索は難航しています。

　地面に開いた巨大な穴。「底」には泥水がたまっています。ここに「人」がいるのでしょうか・・・。横浜市金沢区にあるアメリカ軍の施設跡地。25日午後4時ごろ、タンクのふたが半分ほど壊れて落ち、60代の男性が転落したとみられます。現場は住宅街に囲まれています。アメリカ軍から返還後、公園として使用される予定で工事が進められるなか、事故が起きました。近くで撮られた写真。手前の「ふた」と「ふたを支えるはりのような構造」がごっそり、なくなっています。タンクは燃料の貯蔵に使われていました。似たタイプのタンクは敷地内に点在。ふたがあるタイプとないタイプ。今回、壊れたタンクは元々、ふたがありました。横浜市によれば、男性はショベルカーに乗り、詳しい場所は不明なものの、土を整えていたといいます。そんななか、ふたが崩落して巻き添えとなった可能性があります。
　すぐに救助を、と思うのですが・・・。タンクの底には泥水がたまっています。タンクは直径約45メートル、深さ30メートルほどなので、見る角度にもよりますが、水は思いのほか大量です。抜くとしても2日以上かかる可能性があるといいます。
　横浜市によりますと、施設内のタンクの一部は旧日本軍やアメリカ軍が使用した歴史の一部として保存される計画でした。付近の住民からはどうして事故が起こったのか疑問の声が上がっています。
　崩落の原因は何なのか。間近で撮られた写真を見ると、ふたの上には大量の土があります。横浜市は草が生えている部分は自然に堆積したものと説明していますが、不自然に土が積み上げられたような場所もあります。周辺には公園の整備に使われる土も仮置きされていましたが、タンクにはかぶらないよう指示していたといいます。
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