中国の路面電車の実態 上海市松江有軌電車 2025年6月撮影

### **上海市松江区の路面電車「松江トラム」の概要**

上海市松江区では、2018年から**松江トラム（松江有軌電車）**が運行されており、郊外の交通利便性向上を目的に整備されました。中国国内では比較的珍しい本格的な路面電車システムで、松江新城や松江大学城などの主要エリアを結んでいます。

#### **1. 路線と駅**
- **T1線**（倉華路駅～新橋駅、約15.6km、20駅）
- **T2線**（環城路駅～中辰路駅、約13.9km、17駅）
- **2路線は「三新北路駅」で接続**し、松江大学城や泰晤士小鎮、松江体育中心などの主要施設をカバー。

#### **2. 車両と運行システム**
- **100%低床車両**を採用し、バリアフリー対応。
- **充電式（スーパーキャパシタ方式）**で架線が不要なため、景観に配慮。
- **運賃は2元均一**（上海公共交通カード「交通聯合」やQRコード決済利用可）。

#### **3. 特徴と利便性**
- 松江区内の**地下鉄9号線（松江南駅～徐家匯）と接続**し、都心部へのアクセスを補完。
- 大学城周辺の学生や住民の移動手段として活用され、ラッシュ時は約5～10分間隔で運行。
- 専用軌道を走行するため、道路交通の影響を受けにくい。

#### **4. 今後の展開**
松江区の都市開発に合わせ、将来的な路線延伸や新規路線（T3～T6線）の計画も検討されています。環境に優しい公共交通として、郊外のモビリティ改革を推進する役割を担っています。

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