氷点下で窓開け・・・店は寒さと感染対策に“四苦八苦”(2020年12月16日)

今シーズン一番の強い寒気の影響で15日から各地で大雪となりました。
　厳しい寒さのなか、飲食店は新型コロナウイルスの感染対策に頭を悩ませています。

■視界を遮る大雪・・・全国702地点で今季最低気温

　15日夜、長野県の山中を走っていた車から撮影された動画です。
　突如、大量の雪がフロントガラスを覆い、視界を遮りました。
　
　動画を撮影した男性は、「バンパーの方に雪が当たって、窓の方に被ってきたという状態。何にも見えないです、前の方は。崖際に作ってある道なので、（左側の）ガードレール突き破ったら崖下なので、本当に死ぬかと思った」と当時の状況を振り返ります。

　15日、日本列島は今シーズン最も強い寒気におおわれ、全国702地点で今季の最低気温を記録しました。

　関東でも北部の山沿いで雪が降り積もり、群馬県みなかみ町では、24時間に振った雪の量が117センチに達し、観測史上1位となりました。

■「コロナ」と「寒さ」・・・対策経費に悩む旅館

　温泉で有名な群馬県草津町では、最高気温が氷点下となり、今季初めて「真冬日」を記録しました。

　温泉旅館「めでたや」では、灯油ストーブを置いて“寒さ対策”をしていますが、今年の冬は“新型コロナの感染対策”との両立に四苦八苦していました。
　
　氷点下の厳しい寒さのなか、窓を開けながら営業していました。
　今年は、感染対策として換気の頻度を増やし、1時間に5分程度は窓を開けているといいます。

　ほかにも空気清浄機を置き、飛沫（ひまつ）防止シートなど感染対策を講じたことで経費がかさんでいるうえ、窓を開けて換気をすることで、寒さ対策のためのストーブの灯油代も例年より、5割程度高くなる見込みだといいます。

■換気に追われ・・・居酒屋では熱い「鍋」で暖を

　同じく草津にある居酒屋「居酒屋キッチン笑りぃ」も、入り口の扉は閉まっていますが、窓は開いたままの状態になっています。

　天沼利美店長は「あまり換気とかはしないで、暖かい場所で過ごしてほしいなとかは思うけど。（この状況だと）厳しいですね、換気しないと」と話します。

　換気をしている窓の近くは、なんと「マイナス6度」です。
　そこで“寒さ対策”として、ストーブの設定温度を例年20度のところを25度まで上げ、ひざ掛けを配るなど寒さ対策をしています。

　店にいた客もアツアツの鍋を食べて暖を取っていました。

　利用客からは、「この環境で食べるのはめちゃめちゃおいしいですね」「お店の中、暖かいので（窓を）開けて換気してても、ちょうどいいかなって感じ」といった声が聞かれ、換気などの対策については、「こういうご時世なので、換気とか気をつかってくれてるお店だと、お客さんとして入っても、安心して食べられるのでいいなと思います」とも話していました。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp

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