菅首相就任後初 日韓首脳が会談　のしかかる“解散圧力”

24日午後4時ごろ、自民党本部に姿を見せたのは、この人。

小泉元首相「(菅新政権の感想は?)頑張っているんじゃないか。(どういう期待を?)おう、期待しているよ」

小泉元首相も高く評価した、菅首相。

24日は午前11時前から、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、就任後初めての電話会談をおよそ20分間行った。

韓国政府は、手元の紙を見ながら菅首相と話す、文大統領の様子を公開した。

菅首相「日韓両国はお互いにとって極めて重要な隣国であり、現在非常に厳しい状況にある両国関係、このまま放置してはならない旨、私から伝えました」

両首脳は、感染対策や北朝鮮対応での連携を確認。
さらに菅首相は、いわゆる元徴用工問題に言及し、日韓関係改善のきっかけを作るよう求めた。

これに文大統領は、「立場に差があるのは事実だが、両政府と全ての当事者が受け入れられる最適の解決法をともに見つけ出すことを願う」と応じた。

その菅首相に今、重くのしかかっているのが、自民党内からの“解散圧力”。

自民党・下村政調会長「自民党の若手は、ほぼ全員が早く選挙やってもらいたいと。年内にあってもおかしくないし、(自分が)選対委員長だったら、自民党の国会議員のほぼ総意、即解散」

しかし、働く内閣を掲げる菅首相は、不妊治療や行政改革を目指す「縦割り110番」、「デジタル庁の創設」、「携帯料金の値下げ」など、数々の仕事に着手したばかり。

この状態で解散に踏み切ると、いわば働かず解散となるおそれがある。

そのため、“解散は遠のいた”との見方も広がっている。

自民党・野田聖子幹事長代行「大変真面目な総理なので、仕事最優先は変わらないと思います。これだけ高い支持率をいただく中で、期待に応えられたという証しがあって、初めて(解散という)思考が動くんじゃないかと」

また、自民党議員からは「デジタル庁が一定の方向が見えてからじゃないの」、自民党・派閥幹部からは「まずはやることをやらないと、そうしないと誰のための解散なのかとなってしまう」などの声が聞かれた。

野党側は24日、早期解散をけん制。

立憲民主党・安住国対委員長「支持率が高いから、ともかく選挙だけはいいというのは、政治の身勝手を国民の皆さん感じるんじゃないですか」

菅首相がこの臨時国会中に解散に踏み切る可能性について、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「菅さんのお考えとしては、今はまずコロナ対策や経済再生が優先課題と考えている。ことし秋の解散の可能性は非常に低いと思います。仮にもしあるとすれば、野党が内閣不信任案を提出してきたとき、これは解散するかもしれません」と述べた。
加藤綾子キャスター「このように、さまざまな声が聞かれているわけですが、風間さんはどうですか? 現時点で早期解散ってあると思いますか?」

フジテレビ・風間晋解説委員「先日、『自民党の国会議員は仕事をしたいという総理の気持ちをくんであげないの?』と言いましたが、このところの世論調査では、6割前後は、解散は来年でいいと言っているんですよ。世論はね。それにもかかわらず早く解散って、どうも先生方、国民の意向をくむつもりはないってことに受け止められますね」

加藤綾子キャスター「菅総理は結果を出してから解散をすればということですが、やはり周りの方は支持率があるうちにという思いが」

フジテレビ・風間晋解説委員「要するに自分のことしか考えてないってことじゃない? って気がしちゃいますね」

(2020/09/24)

#菅首相
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