横山やすし・西川きよし やすしきよし 「行楽の秋のすごし方」
横山やすし(1944年3月18日 - 1996年1月21日)(満51歳没)
主にボケ担当、立ち位置は向かって左。
西川きよし(1946年7月2日 - )
主にツッコミ担当、立ち位置は向かって右。
コンビ解消を繰り返していたやすしが中山礼子・八多恵太の勧めで吉本新喜劇の役者だったきよしを誘い、1966年5月21日にコンビ結成。コンビとしての初舞台は同年6月1日の京都花月。1960年代の演芸ブームで世に出て人気者となる。その後1980年代に至るまでテレビ番組の司会などで活躍。1980年代初頭の漫才ブームでは東西のリーダー格として頂点に達した。
1986年、きよしが国会議員(参議院)に当選して以降は活動休止状態となった。コンビとしての最後のテレビ出演は、『MAGMA30』での「二府四県対抗なんでもコンテスト」の司会だった。一方、やすしは度重なる不祥事で活動機会が激減し、やがて吉本興業の専属契約を解除。これによってコンビは事実上の解散状態となった。再結成のないままやすしは1996年1月21日死去。きよしは2004年に参議院議員が任期満了となった後も、レギュラー番組を持つなど、第一線で活躍している。
きよしはやすし死去後、吉本興業の後輩で、漫才師の大平サブロー(元太平サブロー・シロー)扮する「やすし」とのコンビで「やすし・きよし」をエキシビジョン復活させた。このコンビはその後も、演芸関連の特別番組などで、不定期に活動をしている。他にきよしは「あの世から帰ってきた」という設定でCGによって再現されたやすし(声はサブロー)と漫才をしたこともある。
やすし・きよしの初期のネタは、やすしが漫才のネタの台本の半分以上を書き、きよしがそのネタに訂正を加える形で行われたという。当初はお互いがお互いを蹴飛ばしたり投げ飛ばしたりし、「黒い背広が(ホコリで)真っ白になった」というほどの激しい「暴力漫才」で名を売った。
また、ライバルを見て、秘策を考えるなど、コンビが成功するために数多くのチャレンジをしていった。「客を波打たせる」をキーワードに、動きのギャグを控えて言葉のギャグの比率を高め、芸にメリハリを付け、間断なく客を笑わせるための芸風の改良をおこなっていった。
やすし・きよしは両方ともボケ・ツッコミができ、漫才の流れによっては、やすしがボケてきよしがツッコミをしている時に、不意にきよしがボケてやすしがツッコむという局面がある。つまり、漫才中に役割(ポジション)が突如交代する。この当時新奇だった形式は「『ボケ』と『ツッコミ』を交互に入れ替える“型破り漫才”」と評された。
また、「やすきよ」の漫才で特徴的なのは、その絶大な人気と、伝説化したやすしという芸人の存在のみならず、ボケがシナリオを外しそれをツッコミが軌道修正してゆくという従来の役割を逆転させ、「一見ツッコミでありながらその実、漫才をリードしてゆくボケ」という手法がやすしによって確立されたところにある。この「リードするボケ」という観念は、漫才ブームの中でツービート、B&B、島田紳助・松本竜介などのフォロワーを生み、後のダウンタウンにも強い影響を与え(ただし、ダウンタウンの漫才スタンスの違いからやすしとは対立したことがあり、松本人志も漫才に対するスタンスの違いに不満を述べていた時期もあった)、その後の漫才を活性化させた。
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主にボケ担当、立ち位置は向かって左。
西川きよし(1946年7月2日 - )
主にツッコミ担当、立ち位置は向かって右。
コンビ解消を繰り返していたやすしが中山礼子・八多恵太の勧めで吉本新喜劇の役者だったきよしを誘い、1966年5月21日にコンビ結成。コンビとしての初舞台は同年6月1日の京都花月。1960年代の演芸ブームで世に出て人気者となる。その後1980年代に至るまでテレビ番組の司会などで活躍。1980年代初頭の漫才ブームでは東西のリーダー格として頂点に達した。
1986年、きよしが国会議員(参議院)に当選して以降は活動休止状態となった。コンビとしての最後のテレビ出演は、『MAGMA30』での「二府四県対抗なんでもコンテスト」の司会だった。一方、やすしは度重なる不祥事で活動機会が激減し、やがて吉本興業の専属契約を解除。これによってコンビは事実上の解散状態となった。再結成のないままやすしは1996年1月21日死去。きよしは2004年に参議院議員が任期満了となった後も、レギュラー番組を持つなど、第一線で活躍している。
きよしはやすし死去後、吉本興業の後輩で、漫才師の大平サブロー(元太平サブロー・シロー)扮する「やすし」とのコンビで「やすし・きよし」をエキシビジョン復活させた。このコンビはその後も、演芸関連の特別番組などで、不定期に活動をしている。他にきよしは「あの世から帰ってきた」という設定でCGによって再現されたやすし(声はサブロー)と漫才をしたこともある。
やすし・きよしの初期のネタは、やすしが漫才のネタの台本の半分以上を書き、きよしがそのネタに訂正を加える形で行われたという。当初はお互いがお互いを蹴飛ばしたり投げ飛ばしたりし、「黒い背広が(ホコリで)真っ白になった」というほどの激しい「暴力漫才」で名を売った。
また、ライバルを見て、秘策を考えるなど、コンビが成功するために数多くのチャレンジをしていった。「客を波打たせる」をキーワードに、動きのギャグを控えて言葉のギャグの比率を高め、芸にメリハリを付け、間断なく客を笑わせるための芸風の改良をおこなっていった。
やすし・きよしは両方ともボケ・ツッコミができ、漫才の流れによっては、やすしがボケてきよしがツッコミをしている時に、不意にきよしがボケてやすしがツッコむという局面がある。つまり、漫才中に役割(ポジション)が突如交代する。この当時新奇だった形式は「『ボケ』と『ツッコミ』を交互に入れ替える“型破り漫才”」と評された。
また、「やすきよ」の漫才で特徴的なのは、その絶大な人気と、伝説化したやすしという芸人の存在のみならず、ボケがシナリオを外しそれをツッコミが軌道修正してゆくという従来の役割を逆転させ、「一見ツッコミでありながらその実、漫才をリードしてゆくボケ」という手法がやすしによって確立されたところにある。この「リードするボケ」という観念は、漫才ブームの中でツービート、B&B、島田紳助・松本竜介などのフォロワーを生み、後のダウンタウンにも強い影響を与え(ただし、ダウンタウンの漫才スタンスの違いからやすしとは対立したことがあり、松本人志も漫才に対するスタンスの違いに不満を述べていた時期もあった)、その後の漫才を活性化させた。
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