皇女・和宮

皇女・和宮

和宮の母は、橋本家出身です。「明治天皇と五摂家・羽林家」でも紹介させていただきましたが「橋本」は羽林家のグループに入っています。こちらは皇后にはなれない女官で側室と言う立場です。和宮も側室の皇女です。
しかし、孝明天皇は腹違いとは言え和宮をかなり可愛がっていたように思えます。６歳の時に縁戚関係にある有栖川宮熾仁親王殿下と婚約関係にあったものですから、ずっとそのつもりで育ってきたにもかかわらずいきなり江戸に武家のところに嫁ぐように言われて本当にショックだったに違いありません。
尼になるか江戸に行くかと迫られ泣く泣く江戸に行くことになりました。そこでは、京都と江戸という異なる文化の衝突があり嫁と言う一歩下がる立場でありながら、身分的にはオカミの妹であることから何とも言えない立ち位置です。
けれど救いは家茂との関係が非常に良かったことはたった一つの救いでした。それも束の間でたった４年間で家茂はこの世を去ってしまったのです。本当につらくて辛くて仕方がなかったことでしょう。
増上寺にある2人の墓の中で仲良くいい時間を持っていると祈っています。

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