ウッドデッキは木製か樹脂製のどちらが良いのか?
今回はお客様からウッドデッキについての質問を受けました。「木製と樹脂製があるじゃないですか、どっちがいいんですかね?」ということで、それぞれのいいところや悪いところ、メリット・デメリットについてお話ししていきたいと思います。
まず、ウッドデッキといえば木製があります。木製はもちろん天然木のことで、天然の木なので耐久性を維持するためには時々のメンテナンスが必要です。メンテナンスフリーではありませんが、これは短所とも言えるでしょう。
一方で、素材感・風合い・味わいと言ったら木製はすごくいいですね。リッチな感じがして、経年美化と言えばいいでしょうか。経年劣化という言葉はありますが、経年して月日が経つほど美しくなるのは素敵ですよね。
美観の世界ではとても重要です。京都や金沢のような街は、近代的な所もありますが、やはり経年美化されたものが世界中の観光客を引き付けます。この点が大きな特徴だと思います。天然木は、大きく言うとハードウッドとソフトウッドの2つに分かれます。
ハードウッドは文字通り堅い木で、樹種にはウリン、イペ、イタウバなどがあります。硬いので加工は大変ですし、水に強いし虫もはねつける特性があります。一方、ソフトウッドの代表としてはレッドシダーがあります。昔は日本でよく使われていましたが、今は少し少なくなりましたね。
個人的にはソフトウッドではヒノキやヒバが好きです。ヒバは特に耐久性もあり、少し高いですがソフトウッドの良さが全部詰まっています。ソフトウッドは軽いですが、木の繊維の中の空気層が多いためです。一方で、繊維がやわらかく、サンダーや鉋をかけた時にはわりと滑らかになります。
ハードウッドはささくれがでて素足で踏むのには向いていませんが、ソフトウッドは加工次第で素足で歩いても大丈夫です。小さな赤ちゃんや子どもが遊んでも問題ないですね。何と言っても、最近は外構で木製フェンスが流行っていますし、木製フェンスとマッチするのも木製の良さです。庭木や植木とも非常に調和し、経年美化する中で、植物が伸びたり巻いたりするのも美しいですね。まるで天空の城ラピュタのように、時が作る美しさが表現されます。
グレー色になってくるというか、銀色に白くなる感じで、繊維が紫外線で表白されていくんです。銀箔化した木の美しさは、僕も50代になるまではわからなかったんです。それまではただ古くなっただけという感じだったんですが、50代になってからその美しさがわかるようになりました。女性で言うと、美しく髪の毛を染めている方もいらっしゃいますが、白髪になっても独特の美しさを持っている妙齢の女性もいます。木材も同じで、経年と共に美しくなるんですね。
ウリンやイペは耐久性を語る上で非常に重要で、20年ぐらいは何もしなくても大丈夫です。ちょっと高いですけど、ウッドデッキにはぴったりの木だと思います。セナ間伐はちょっと落ちるとは言いますが、10年〜15年は綺麗に持つと思います。ヒバやヒノキも10年ぐらいは持ちますけど、もし心配なら防腐系の塗料を塗りつつ対策するのがいいですね。何よりもヒバ・ヒノキは素足が気持ちいいので、個人的には月見台みたいな場所で座って、酒を交わすのが好きです。秋や春はそういうのを楽しむには最適な季節です。
樹脂製のデッキについては、プラスチックのようなものですね。耐久性は非常に高く、腐食もしないしシロアリも来ません。メンテナンスフリーで20年以上持つというのが売りですが、カラーが豊富なのも特徴です。ただ、僕個人としてはあまり魅力に感じません。樹脂製のデッキは太陽光を帯びやすく、夏場は熱くなるので素足での使用には注意が必要です。また、経年変化が楽しめないという点もあります。加工も硬いので手間がかかることがあります。
最近はお庭に人工芝を敷いたり、子どもを安全に遊ばせたいという親御さんもいらっしゃるので、樹脂製のデッキとの組み合わせが増えています。個人的には少しチープに見えることもあるかもしれませんが、それも好みの問題ですし、子どもが転んでケガをしないようにするためには良い選択かもしれません。
木製と樹脂製の良いところを兼ね備えた人工木もあります。これは木のオガクズやチップをポリプロピレンという樹脂と混ぜ合わせて固めたもので、上手に作られたものは本物の木のように見えます。ただ、天然木にはランダムな美しさがあるため、あまりに整いすぎた人工木にはその魅力がないかもしれません。
こっちの年輪は広いけど、こっちは狭いというような自然な美しさもあります。ただ、人工木の場合は割と機械的なプリントが並んでいるところもありますが、驚くほど天然木に近いものもあり、色褪せにくく、綺麗なものもあるので、これはこれで非常に良いものだと思います。
人工木や樹脂製の製品は、木材から出るタンニンや油汚れとは無縁で、埃やカビに強く、汚れが付いても取りやすいという利点があります。人工木の場合、素材が全部詰まっているので、傷がついたり凹んだりした時に削ったりペーパー掛けをすれば綺麗になることがありますので、その点も良いと思われるでしょう。
樹脂製はメンテナンスフリーである点がとても魅力的です。もう20年も全然手を入れていなくて、本当に手がかからないのは大きなメリットです。例えば洗濯物を干すような場所に使うと非常に便利ですね。
コストについては、もちろん樹種によって価格が異なりますが、木製と樹脂製を比較すると、今はあまり極端な差はないかなと思います。人工木は少し高いものもありますが、例えばウリンの木製デッキなどは、人工木よりも高かったりします。メンテナンスフリーか、メンテナンスをしてでも天然の風合いを楽しむかという点が、選ぶ際の最終的な判断基準になるでしょう。
森下流の私見としては、僕は木製のウッドデッキが好きです。メンテナンスフリーも魅力的ですが、デッキって自分たちの庭のようなものじゃないですか。これを3年〜5年ごとにみんなで塗り直すのは、1時間ぐらいでできるし、その過程も楽しいものです。お父さんが缶ビールを飲みながらみんなでわいわいとペンキを塗る、そういう思い出が楽しいものですから、木製は大いにありだと思います。
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ホームページはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/
新しいモデルハウスはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/modelhouse/tsujii/
高性能リノベーションはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/lp/renovation/
見学会を受付中です。
https://www.m-athome.co.jp/eventinfo/tour
ルームツアーはこちらです。
https://www.youtube.com/@morishita.athome_room-tour
#モリシタアットホーム #ウッドデッキ #木製 #樹脂 #外構 #樹種 #姫路 #工務店 #注文住宅
Видео ウッドデッキは木製か樹脂製のどちらが良いのか? канала 兵庫・姫路の工務店モリシタ・アット・ホーム
まず、ウッドデッキといえば木製があります。木製はもちろん天然木のことで、天然の木なので耐久性を維持するためには時々のメンテナンスが必要です。メンテナンスフリーではありませんが、これは短所とも言えるでしょう。
一方で、素材感・風合い・味わいと言ったら木製はすごくいいですね。リッチな感じがして、経年美化と言えばいいでしょうか。経年劣化という言葉はありますが、経年して月日が経つほど美しくなるのは素敵ですよね。
美観の世界ではとても重要です。京都や金沢のような街は、近代的な所もありますが、やはり経年美化されたものが世界中の観光客を引き付けます。この点が大きな特徴だと思います。天然木は、大きく言うとハードウッドとソフトウッドの2つに分かれます。
ハードウッドは文字通り堅い木で、樹種にはウリン、イペ、イタウバなどがあります。硬いので加工は大変ですし、水に強いし虫もはねつける特性があります。一方、ソフトウッドの代表としてはレッドシダーがあります。昔は日本でよく使われていましたが、今は少し少なくなりましたね。
個人的にはソフトウッドではヒノキやヒバが好きです。ヒバは特に耐久性もあり、少し高いですがソフトウッドの良さが全部詰まっています。ソフトウッドは軽いですが、木の繊維の中の空気層が多いためです。一方で、繊維がやわらかく、サンダーや鉋をかけた時にはわりと滑らかになります。
ハードウッドはささくれがでて素足で踏むのには向いていませんが、ソフトウッドは加工次第で素足で歩いても大丈夫です。小さな赤ちゃんや子どもが遊んでも問題ないですね。何と言っても、最近は外構で木製フェンスが流行っていますし、木製フェンスとマッチするのも木製の良さです。庭木や植木とも非常に調和し、経年美化する中で、植物が伸びたり巻いたりするのも美しいですね。まるで天空の城ラピュタのように、時が作る美しさが表現されます。
グレー色になってくるというか、銀色に白くなる感じで、繊維が紫外線で表白されていくんです。銀箔化した木の美しさは、僕も50代になるまではわからなかったんです。それまではただ古くなっただけという感じだったんですが、50代になってからその美しさがわかるようになりました。女性で言うと、美しく髪の毛を染めている方もいらっしゃいますが、白髪になっても独特の美しさを持っている妙齢の女性もいます。木材も同じで、経年と共に美しくなるんですね。
ウリンやイペは耐久性を語る上で非常に重要で、20年ぐらいは何もしなくても大丈夫です。ちょっと高いですけど、ウッドデッキにはぴったりの木だと思います。セナ間伐はちょっと落ちるとは言いますが、10年〜15年は綺麗に持つと思います。ヒバやヒノキも10年ぐらいは持ちますけど、もし心配なら防腐系の塗料を塗りつつ対策するのがいいですね。何よりもヒバ・ヒノキは素足が気持ちいいので、個人的には月見台みたいな場所で座って、酒を交わすのが好きです。秋や春はそういうのを楽しむには最適な季節です。
樹脂製のデッキについては、プラスチックのようなものですね。耐久性は非常に高く、腐食もしないしシロアリも来ません。メンテナンスフリーで20年以上持つというのが売りですが、カラーが豊富なのも特徴です。ただ、僕個人としてはあまり魅力に感じません。樹脂製のデッキは太陽光を帯びやすく、夏場は熱くなるので素足での使用には注意が必要です。また、経年変化が楽しめないという点もあります。加工も硬いので手間がかかることがあります。
最近はお庭に人工芝を敷いたり、子どもを安全に遊ばせたいという親御さんもいらっしゃるので、樹脂製のデッキとの組み合わせが増えています。個人的には少しチープに見えることもあるかもしれませんが、それも好みの問題ですし、子どもが転んでケガをしないようにするためには良い選択かもしれません。
木製と樹脂製の良いところを兼ね備えた人工木もあります。これは木のオガクズやチップをポリプロピレンという樹脂と混ぜ合わせて固めたもので、上手に作られたものは本物の木のように見えます。ただ、天然木にはランダムな美しさがあるため、あまりに整いすぎた人工木にはその魅力がないかもしれません。
こっちの年輪は広いけど、こっちは狭いというような自然な美しさもあります。ただ、人工木の場合は割と機械的なプリントが並んでいるところもありますが、驚くほど天然木に近いものもあり、色褪せにくく、綺麗なものもあるので、これはこれで非常に良いものだと思います。
人工木や樹脂製の製品は、木材から出るタンニンや油汚れとは無縁で、埃やカビに強く、汚れが付いても取りやすいという利点があります。人工木の場合、素材が全部詰まっているので、傷がついたり凹んだりした時に削ったりペーパー掛けをすれば綺麗になることがありますので、その点も良いと思われるでしょう。
樹脂製はメンテナンスフリーである点がとても魅力的です。もう20年も全然手を入れていなくて、本当に手がかからないのは大きなメリットです。例えば洗濯物を干すような場所に使うと非常に便利ですね。
コストについては、もちろん樹種によって価格が異なりますが、木製と樹脂製を比較すると、今はあまり極端な差はないかなと思います。人工木は少し高いものもありますが、例えばウリンの木製デッキなどは、人工木よりも高かったりします。メンテナンスフリーか、メンテナンスをしてでも天然の風合いを楽しむかという点が、選ぶ際の最終的な判断基準になるでしょう。
森下流の私見としては、僕は木製のウッドデッキが好きです。メンテナンスフリーも魅力的ですが、デッキって自分たちの庭のようなものじゃないですか。これを3年〜5年ごとにみんなで塗り直すのは、1時間ぐらいでできるし、その過程も楽しいものです。お父さんが缶ビールを飲みながらみんなでわいわいとペンキを塗る、そういう思い出が楽しいものですから、木製は大いにありだと思います。
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