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【ADHDだけじゃない】不注意が目立つ精神疾患4つ【精神科医解説】うつ病等でも

「不注意が目立つ精神疾患4つ」を精神科医が徹底解説。
#精神科 #不注意 #精神疾患

0:05 (1)はじめに
0:24 (2)不注意とその影響
3:10 (3)不注意が目立つ精神疾患4つ
3:18 ①ADHD
5:00 ②うつ病
6:31 ③統合失調症
8:12 ④ASD
9:52 (4)まとめ

ミスなどが目立つ「不注意」は、発達障害ADHDの症状としてよく知られます。一方で、うつ病の認知機能障害など、ほかの精神疾患でも不注意が目立つ事があるため注意が必要です。

「不注意が目立つ精神疾患4つ」について、精神科医が11分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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↓詳しい内容はこちらです。

(1)はじめに

ミスや不注意といえば、発達障害のADHDがよく知られています。しかし、実際には他の精神疾患でも不注意が目立つ場合があります。不注意の原因によって対策が大きく異なるため、適切な見分けが重要です。

近年、不注意やミスといえばADHDというイメージが広がっていますが、うつ病や統合失調症、ASD(自閉症スペクトラム)などでも似た症状が現れることがあります。今回は、不注意が目立つ代表的な精神疾患4つについて詳しく解説します。

(2)不注意とその影響

不注意とは何か

不注意は単なる不真面目さではなく、脳の機能的な課題です。具体的には、脳の実行機能における弱点として現れます。注意のコントロール、つまり注意を持続させる、物事を順序立てる、刺激に適切に抵抗するといった能力が困難になることで発生します。

これは脳レベルでの自己調節の難しさであり、意欲や性格の問題ではありません。あくまで脳機能の特性として理解することが大切です。

不注意の具体例

**仕事や学業面では:**
- ケアレスミスの頻発
- 締め切りの先送りや遅れ
- 長期的な課題の段取りが組めない

**日常生活では:**
- 重要な手続きを忘れる
- 約束を忘れる
- 片付けができず部屋が散らかる

**対人関係では:**
- 話を上の空で聞く
- 会話に割り込む
- 重要な情報を聞き漏らす

不注意がもたらす影響

不注意は様々な分野に深刻な影響を与えます。学業や仕事では成績や評価の低下を招き、経済的問題につながることもあります。人間関係では、話を聞いていないことで誤解が生じ、関係悪化や社会的孤立を招く可能性があります。

これらの困難が積み重なることで、自己肯定感が低下し、二次障害として不安や抑うつが現れることも少なくありません。

(3)不注意が目立つ精神疾患4つ

①ADHD(注意欠如多動症)

ADHDは脳の発達特性による疾患で、主に前頭前野の機能発達の偏りが関与しています。典型的には12歳以前から、複数の場面で困難が見られることが診断の条件となります。

**特徴:**
- 生来的な脳の特性による持続的な症状
- 興味のあることには過集中することもある
- 注意の適切な調整が困難
- 前頭前野の働きや神経伝達物質の影響が関与

**治療と対策:**
- 薬物療法:ADHD治療薬による特性の軽減
- スキル獲得:時間管理や整理整頓の技術向上
- 環境調整:刺激を減らす、リスト作成、タスク分割など

②うつ病

うつ病は持続的な気分低下と興味の喪失が特徴的な脳の病気です。純粋なストレス反応ではなく、ストレスから離れても症状が続くのが特徴です。遺伝、環境、神経伝達物質など複合的な要因が関与します。

**特徴:**
- うつ病発症後に目立つようになる状態依存的な症状
- 気分低下や意欲低下などの他症状と同時期に現れる
- 回復とともに時間差で軽快していく
- 仕事や生活に大きな影響を与える

**治療と対策:**
- うつ病治療:休養と抗うつ薬の継続が最優先
- リハビリと認知調整:改善後の段階的な頭脳リハビリ
- 現実的工夫:改善後もしばらく続く不注意への対処

③統合失調症

統合失調症は思考、知覚、感情、行動のまとまりに障害が生じる疾患です。急性期には幻覚や妄想などの陽性症状が目立ちますが、改善後には感情の動きにくさや意欲低下、認知機能障害などが残りやすくなります。

**特徴:**
- 治療後、改善期に目立つ持続的な認知機能障害
- 意欲減退などの陰性症状と密接に関連
- 就労や自立生活能力に強く影響
- 注意力や思考力の困難が中核症状として残存

**治療と対策:**
- 薬物療法:認知面への効果は限定的だが病状安定の土台
- 慎重なリハビリ:デイケア通所などによる段階的な訓練
- 訪問看護等:重症例での生活困難のサポート

④ASD(自閉症スペクトラム)

ASDは社会性の特性とこだわりが主な特徴で、対人コミュニケーションや非言語的なやりとりに困難があります。限定された反復的な行動や興味を示し、変化に対して混乱しやすい特性があります。

**特徴:**
- 興味のある対象への驚異的な集中力(過集中)
- 注意の切り替えが困難
- 複数の同時処理が苦手(シングルフォーカス)
- マルチタスクで不注意が目立つ

**治療と対策:**
- 根本的な治療薬はなし(二次障害には薬物治療可能)
- スキル獲得:視野を広げる、変化への対応技術
- 環境調整:枠組みの明確化、作業の定型化

(4)まとめ

不注意はADHDで有名な症状ですが、うつ病、統合失調症、ASDでも現れる可能性があります。これらの症状は仕事でのミスや生活の困難に直結し、結果として心理面にも大きな影響を与えます。

重要なのは、不注意の原因を正確に見極めることです。それぞれの疾患に応じた適切な治療を行い、薬物療法だけでなく、リハビリや環境調整を組み合わせることで、より効果的な対策が可能になります。

不注意でお困りの場合は、一人で抱え込まずに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

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#adhd #うつ病  #精神科医 

【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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