食欲の秋へ　いま高級食材が安い！

Ａ５ランクの黒毛和牛が半額で買える、そんな超お得な高級食材が増えているということです。ただ、やはりその背景には新型コロナがあるようです。
　食欲の秋が到来します。牧之原市の観光くり園では地元の保育園児らが栗拾いにチャレンジしました。
　＜園児＞「栗ご飯にして食べる」
　イガグリのトゲに気を付けながら長靴をはいた園児らが足で器用に実を取り出していました。
　＜園児たち＞「とったどー」
　夏の異常気象で２０２０年は小ぶりの実が多いというこちらのくり園。同様に秋の味覚はいま、苦しい時期を迎えています。
　庶民の味・サンマは記録的な不漁が続き１匹３５０円という高値に。葉物野菜についてもいまだに高値が続いています。もともと身近だった食材が高値を付ける一方で、お得感が出てきているのがいわゆる「高級食材」です。
　＜原口大輝アナウンサー＞「焼津市にやってきました。幻の食材があるというので行ってきます。石原水産にやってきました。石原水産といったら加工食品さまざま。漬けマグロ丼、ねぎとろ…。幻の食材があるとお聞きしたんですが」
　＜土橋貴子さん＞「はい、実はこちらなんです。スモークツナスライスといいまして、首都圏の外国の首脳が泊まるホテルの食材として購入していただいていた商品です」
　通常、店頭では販売していないホテル専用の高級食材「スモークツナスライス」です。
　＜土橋貴子さん＞「コロナの影響で注文が一切入ってこない状況になってまして」
　新型コロナの影響でホテルからの注文が減り、販売量は月６００キロからたった１０キロに激減。冷凍での長期保存には適さないため店頭に並んだんです。
　＜原口大輝アナ＞「すごいしっとりしている。噛むたびにマグロのうまみが凝縮されていて、すごくおいしいです」
　＜土橋貴子さん＞「こちらの商品、特性が高く、弊社しか作ってないのでレストランオーナーが何度もリピートして使っていただいていたんです」
　こちらはレストランからの発注を受けて特別に作っていたもの。
　＜原口大輝アナ＞「お値段は？」
　＜土橋貴子さん＞「５００円で売っています」
　＜原口大輝アナ＞「５００円！？土橋さん、ちょっとやりすぎです」
　＜土橋貴子さん＞「こちらは受注生産でお作りしたんですが、コロナの影響でたくさん使っていただくことができなくなって、在庫が余ってしまったんです」
　こちらも通常なら店頭に並ばず、価格も数千円するものですが、５００円で特別に販売しています。
　高級食材の代表格・マグロも３月には注文が半分に減りました。
　＜土橋貴子さん＞「マグロはデリケートな商品で、だいたいこれくらい販売できるかなという見込みで支度してしまって思ったよりご注文が減ってしまったものですから」
　通信販売では中トロ１．５キロ通常１万４７００円を１万円まで価格を下げています。
　＜原口大輝アナ＞「これ、脂がすごいですね。高級感のある脂が口いっぱいに広がっておいしいですね」
　＜土橋貴子さん＞「こちらはマグロの世界のクイーンと呼ばれています」
　このお得な商品をさらに値下げしてくれるというサービスを特別に用意していただきました。
　＜原口大輝アナ＞「通販でお安くなるということなんですが、店頭では？」
　＜土橋貴子さん＞「きょうはせっかく来ていただいたのでＯＲＡＮＧＥを見たを店頭で伝えれば１３日の日曜日まで先着２０名様まで４９００円を３５００円にさせていただきます」
　高級食材を巡るお得な情報は海産物だけではありません。千葉県柏市の焼肉店では２０２０年７月から２万円相当の焼肉セットの通信販売を始めました。県内からでも注文できるこの商品。その驚きのお値段は…。
　＜関　亜津志さん＞「今回特別に半額の１万円です」
　セットはＡ５ランクの黒毛和牛の特選ロースステーキや特選カルビなど６種類。それを通常の半額に当たる９９９９円で販売しています。
　＜関　亜津志さん＞「肉が消費されない分業者も肉の在庫を抱えている」
　６月末の時点で食肉の在庫は全国で約６２万３０００トン。データが残る１９９４年以降、過去最多となりました。新型コロナの影響で外食が減る中、少しでも消費の回復に貢献しようと通常の半額という焼肉セットを登場させたのです。新型コロナで追い込まれた飲食業界を救うためにもこの秋、高級食材にチャレンジするのはいかがでしょうか？

（#オレンジ６　９月１０日放送）

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