ロート製薬の「妊活白書」から見えてくる妊活のリアル　ロート製薬 広報・CSV推進部 阿子島文子さん【妊活ラジオ／アイジェノミクス／不妊治療】

ロート製薬では、2018年から毎年「妊活白書」を発行しています。
ロート製薬 広報・CSV推進部 阿子島文子さんにこの妊活白書のコンセプトからお話を伺いました。

この白書は気持ちに寄り添い
お悩みに向き合い、社会の空気を変えていけるように、そういった思いから妊活に関する
お客様のリアルな声ですとか、実態を調査し白書としてまとめて
社会に発表しているものになります。

Q：特徴的な言葉として「ふたり妊活」という言葉が
すごく目について気になったんですけれども、「ふたり妊活」とはどういうものですか？

特に２０１８年
開始当時なんですけれども、どうしても妊活というと
女性が率先して行うものであったりとか、女性の体と心に負担がかかってしまっているというような社会課題がありました。

そういったところにパートナーと一緒に
取り組んでいけるそういった姿勢を「ふたり妊活」として
社会に広めていきたいという思いから「ふたり妊活」
という言葉を提唱しております。

Q：はじめてから5年経ちましたけれども、コンセプトなどに変化は生まれましたか？

毎年その時の時流によって調査内容を少しずつ
変えていて、これまで
「ふたり妊活のいま」というタイトルで4年間発表してきたんですけれども、改めて今年は「みんなの妊活」
というタイトルに変更しております。またサブタイトルとして「わたしのカラダ、わたしたちのウェルビーイング」
というところに思いを込めています。

今年の一つの調査の
特徴でもあるんですけれども、妊活をするという決断をする
手前の方の調査も今回は含めております。そういった意味でも
二人だけのものでなく、一人一人の心と体に向き合う妊活であるということをより皆さんにお伝えしたいなと思っています。

Q：阿子島さんが妊活白書に関わられるようになったきっかけはなんですか？

少し個人的なお話も
入ってしまうんですけれども、私は元々アフリカでの
母子保健であったりとか感染症対策の経験もあり、ロート製薬に入ってからも海外事業でアフリカに
長く滞在していたこともあります。日本に帰国して、改めて妊活ですとか
周産期というところを含めて、日本の女性の健康に関する社会課題に思うところがあり担当させてもらうことになりました。

Q：2018年から2021年の各年の白書を振り返って
見えてきたものって何かありますか？

先ほどの「ふたり妊活」のところでは
だいぶ皆様にも２人で一緒にやっていくものというこを
認知いただいているのかなと思います。

また昨年に関しては満足度を
調査しているんですけれども、もう一つの思いとして
やはり妊活期ってなかなか自分では期間など
コントロールしづらいところでもあるので、そういった妊活を
もっと自分らしく過ごすということが非常に大事だなと思いますので、ずっと辛い妊活期を過ごすのではなく
満足した自分らしい選択ができる
ようにどうやって進めていけるのか
というところを
調査で明らかにしているところです。

Q：「ふたり妊活」の実施率は、コロナの前と後で数値の変化はありますか？

「ふたり妊活」の実施率なんですけれども、コロナ前の数値に戻っていて、少し低下をしているというのが実情です。

今回の調査では聞いていないので
予想されることなんですけれども、コロナ禍でパートナーと向き合う時間が増えたりですとか、ご自身の健康・家族の健康、また生き方だったりとか
考える機会があったというのが2年前の調査で分かっておりますので、
こういったところが今コロナが落ち着いてきて少し低下している原因なのかなと
予想しております。

Q：そして妊活白書2022ですが、
例えば若い方とか未婚の男女の方の「子ども欲しい」思いとか、そのあたりのデータはどうですか？

将来子どもを欲しくないという
若年未婚男女の率が今回非常に高かったというのが
一つの特徴にはなっております。

過去3年間の
データを見てみますと増加傾向にあり、今年単年でいいますと
男性にいたっては半数以上の53%の方が子どもを欲しくないというような回答です。

Q：妊活の取り組みも時代と共に
いろいろ変化していると思うんですけれども、最近に傾向はありますか？

妊活をより日常のものですとか、
対話ですとか、そういった日頃できるものとして
認識していただき実施していただいているな
というのを感じております。

妊活ということの捉え方そのものが、少し前のデータだと子どもができなくて悩んでいる時に行うものというイメージの方も多かったんですけれども、徐々に子ども欲しい人が
みんな行うことというような認識に少しずつ変化しているかなと思います。

Q：妊娠する前、妊娠するための体の準備を
どうするかとかプレコンセプションについて今回わかったことはありますか？

私もそのあたりを皆さんに
お伺いしておりまして、妊娠をするかしないか
、子どもが欲しいか欲しくないかに限らずに自分の体調に向き合う、
体に向き合うということは選択肢を増やすという意味でも
非常に大事なことだと思っております。

このあたりも知識としては
広がってきてはいるんですけれども、なかなか実施というところでは
できている方がまだまだ少ないのかなというところが今回の調査でも分かっていて、既婚男女で妊活をしている人の中でも
実施をしているという方は2割弱の数値になっております。

Q：妊活が対話型になってちょっと雰囲気が変わってきた
というお話があったと思うんですが、2022年の不妊治療が保険適用になった
というのと何か関係はありそうですか？

そのあたりは調査では
今回見えては来ていないんですけれども、家族設計のところでの大きな話題の一つとして影響はあった可能性が
あるかなと思います。社会の関心事としても取り上げられる
機会も多くなってはいるので、オープンに公にも語られる機会が
増えてきているのかなと思います。

Q：子どもが欲しくないというお声が
あったと思うのですが、ロート製薬の妊活白書はWEBの方に掲載がございますので、そこから
ご紹介していきたいと思います。
・将来の日本が心配なので子どもが可哀想
・結婚したり子どもを持つと
自分のためにお金を使うことができなくなる
・子育てにかかるお金が高すぎる
・社会制度が整っておらず
十分な支援を受けられないから
などなど
いろいろありますね？

WEBに掲載しているものも
色々な方からのお声の代表と言いますか、すごく心配なお声・不安の声というところが上がってきているというような状況です。

Q：この妊活白書2022の結果を受けて
どういうことを思いましたか？

社会では2022年の
不妊治療の保険適用もありましたし、今年は子ども家庭庁の
大きな動きもあり、妊活という意識自体は
非常に一般的で多くの方にとって身近になりつつあるのかな
と思う反面ですね、正直に言ってショックを受けたのは約半数の未婚男女の方が
子どもを欲しくない、そしてその理由に大変衝撃を受けた
というところがあります。一部の限られた方の意見
ということではなく、世代に限らず社会全体の大きな問題だな ということを改めて認識をしています。

一つ大事にしたい
思いなんですけれども、少子化だから妊活という
そういった直接的な行動だけではなく、まずは自分のことだったりとか
周囲の人、パートナーのことを大事に思って
心も体も健康もケアをしていく。そういった新しい命だけじゃなく
自分の命・周りの命に改めて向き合うような流れに
なっていくといいなと感じています。

ロート製薬「妊活白書」
https://jp.rohto.com/dotest/committee/hakusyo/
この動画は、エフエム西東京で放送した「妊活ラジオ」の内容をビデオアーカイブとして配信しています。
ーーーーーーーーーーーーー
ERA検査、EMMA検査、ALICE検査など不妊治療の遺伝子検査に関する皆さんからの質問を受け付けています。
アイジェノミクス・ジャパンのLINE公式アカウントからお気軽にお問い合わせください。LINEでお返事させていただきます。
https://lin.ee/mteR36C

#不妊治療 #妊活白書 #ロート製薬
アイジェノミクスは、世界80ヶ国以上で遺伝学的検査を提供している臨床検査ラボです。TRIO検査をはじめとする生殖遺伝子検査を提供しています。
妊活・不妊治療に関する正しい知識を、分かりやすくお伝えできるように頑張ります！
お気軽にお問い合わせください。

チャンネル登録もぜひお願いします！
https://www.youtube.com/channel/UCylkf7gwitwepOTeb9Gjwtw?sub_confirmation=1

ウェブサイト（コラム）　https://www.igenomix.jp/press-and-news/
Twitter　 https://twitter.com/Igenomix_jp
LIVE公式アカウント（お問い合わせ）　https://lin.ee/mteR36C

Видео ロート製薬の「妊活白書」から見えてくる妊活のリアル　ロート製薬 広報・CSV推進部 阿子島文子さん【妊活ラジオ／アイジェノミクス／不妊治療】 канала 妊活研究ラボ (アイジェノミクス・ジャパン)