台風12号は温帯低気圧に　引き続き強風や高波に注意(2020年9月24日)

台風12号は24日午後に温帯低気圧に変わりましたが、引き続き強風や高波には注意が必要です。この影響で関東では太平洋側を中心に海は大荒れになるなど影響が出ています。

　千葉県の房総半島、依然、海は荒れていました。関東の東の海上で台風12号は24日午後3時に温帯低気圧に変わりましたが、東日本の太平洋側を中心に風が強まりました。
　茨城県ひたちなか市にある漁港。今はアワビやイセエビのシーズンを迎えています。海沿いの干物店も屋根が飛ばされないように重りを置いています。関東などでは瞬間的に20メートルを超える強風を観測しました。その風が来ないことを祈る人がいました。ひたち海浜公園のスタッフです。心懸かりにしているのは、可愛い丸型の植物のことです。まもなく見頃を迎えるコキア。例年、そろそろ赤く色付きはじめ、10月には丘を真っ赤に染めます。風が強まれば、この特徴的な丸形が台なしになってしまいます。丘は敷地が広いため、風を防ぎようもありません。
　いまだに台風への恐怖がぬぐえない人もいます。千葉県の被災地です。去年の台風から町はまだ、復興半ばです。今もまだ、その爪痕が生々しく残る被災地。取れたてのイセエビや海の幸が食べられる食堂も例外ではありません。去年の台風で食堂の屋根は飛ばされました。今年5月、ようやく全面的に再開し、4連休もにぎわった矢先の台風に気が気ではありませんでした。去年、ガラスが割れた経験から板を100枚ほど用意し、念には念を入れた対策です。
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