無慈悲すぎたハインケス・バイエルンvsバルセロナ 2012-13 準決勝【Memorial Match】

伝説の名勝負シリーズ / Memorial matches
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2012-13シーズン、欧州杯の準決勝はドイツ2強とスペイン2強による真っ向勝負となった。かたやボルシア・ドルトムントはFWレヴァンドフスキが爆発し、レアル・マドリードを4-3で撃破。一足先に決勝進出を決める。

一方、同じくドイツのバイエルン・ミュンヘンはユップ・ハインケス政権2年目。すべての大会で準優勝におわった悔しすぎる昨季から陣容を一新。DFダンテ、FWマリオ・マンジュキッチ、さらにMFハビ・マルティネスを当時のブンデス史上最高額となる4000万ユーロで獲得。充実のスカッドを得たハインケス・バイエルンは国内リーグを独走、歴代最多勝ち点91、最多98ゴール、史上最少18失点という記録ずくめの圧倒的優勝となった。準々決勝ではユベントスを4-0で破り、欧州杯でも強さを見せつける。際立つのはチーム全体の運動量で、とりわけ両WGロッベンとリベリーが絡むカウンターはあらゆる相手を攻略した。このバイエルンと互角に戦えるのは、それこそ歴史的なピークを迎えたチーム以外ありえなかった。

スペインのバルセロナはジョゼップ・グアルディオラが退任し、ティト・ビラノバが就任。DFジョルディ・アルバとMFアレクサンドル・ソングを獲得し、国内リーグでは前半戦無敗を記録するなど首位を独走したまま優勝。欧州杯も1回戦でACミラン、準々決勝でパリ・サンジェルマンを破り、あいかわらずの強さを誇る。懸念があるとすれば『メッシ・システム』と呼ばれる433で肝心のメッシが封じられ、さらに不在となった場合、誰がどう試合を決めるのか。その解決策が見つからないことだった。

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