発達障害の診断治療に心理検査は「本当に」必要か? どこまで必要か? #心理検査
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00:00 OP
00:37 発達障害はスペクトラム
02:51 心理検査は必要?
04:55 どう治療するかが大事
09:03 心理的依存
10:31 カウンセリング
11:25 自分を知りたい
本日は「心理検査は必要か?」というテーマでお話ししようと思います。
発達障害の治療において心理検査は必要ですか、ということをテーマにお話ししようと思います。
これも臨床的な話題ですね。でもよく聞く話題なので、一度整理してお話ししようと思います。
■発達障害はスペクトラム
発達障害というのは「スペクトラム」だと言われてます。
ASDもADHDもスペクトラムみたいな形なんですよね。
スペクトラムはわかりにくいんですけど、身長みたいなものですね。身長が高い人もいれば低い人もいる、真ん中くらいの人もいる。
真ん中ぐらいの人が多くいて、すごい小さい人とかすごい大きい人は少ない。
すごい小さい人とかすごい大きい人は生活しにくいんですよ。
洋服を買うにしてもなかなかないわけですよね。専門店に行かないとないわけです。
それと同じでASDだったら、空気を読む力とかコミュニケーションが特に下手な人ですよね。
ADHDであれば、集中力だったり、注意の持続を保ちにくい人、衝動的な人の先の方の人たちになります。
LD(学習障害)であれば、算数とか国語は特に苦手な人。そこだけが特に苦手な人とかになります。
精神発達遅滞(知的障害)であれば、知的能力全般が特に低い人たちということになります。
特に低いこと自体が異常というわけではないけれど、やはり背が低い人とか大きすぎる人と同様、やはり極端であるということは、社会の中では生活しづらいんですよね。
重度の発達障害の人、診断されるかされないかギリギリの人、診断基準に当てはまらないいわゆるグレーゾーンの人、あとは普通の人、という4段階に分けます。
後ですね、嘘うそをつく人っていうのも今回入れました。嘘つきがいるかもしれないですよね。
自分はそんなことないのに、嘘をついて病気のふりをする人たちもいるかもしれないので、5個に分けました。
■心理検査は必要?
心理検査が重度の人は必要かと言うと、障害が重い人にとってはそんな必要はないですね。
なぜなら問診で分かる、養育歴で分かったりします。これは大人の発達障害ですね。
子どもの場合はもちろん検査をしっかりした方がいいし、自分の言葉で気持ちを言えなかったりするし、これまで生きてきたデータが少ないので。
大人とかある程度の年齢であれば、重度の場合は検査がなくても診断は可能です。
診断ギリギリとかグレーゾーンの人たちはあった方がいいんですよね。
でも心理検査の結果がひどいものだったりしても、「うーん」と悩むところはあるし、心理検査の結果がひどくなくても、生活で困っていたら悩むところはあるので、あくまでアセスメントの一つなんだろうなと思いますね。
でもやはり重要なのは、本人の今の困り事だったり、生活環境だったり、家の様子だったり、片付かなさだったりしますね。
後から話しますけど、結局はこのラインは人間が勝手に決めているものなので、あまり重要じゃなかったりします。
社会が変わればその人の困り事は変わったりするし、環境が変われば変わるので、心理検査だけがすごく重要というわけではありません。
あとは発達障害がない人も、養育歴や今の状況とか聞けばわかるので、まあそんなに検査は必要ないかなという気がします。
嘘をつく人はよくわかりません。
どれぐらい嘘をつくかわからないので、検査の結果、嘘がバレるということは難しいかなと思います。
嘘をついて検査結果を変えることはできますからね。
わざと悪い点を取ることができる。
■どう治療するかが大事
重要なことは診断があるかないかということよりもその後のことですよね。
どういう治療するのかが大事なので、その話をします。
治療というのは3本柱なんですね。
福祉導入、薬物療法、精神療法です。
福祉の話をすると、重度の人には福祉制度は必要なので、そのままやった方がいいです。
福祉は導入する。
診断のギリギリの人たちにも、やはり福祉が必要だったりしますよね。生活に困っているから。
なので福祉を入れていった方がいいと思いますね。
グレーゾーンの人たちは福祉があった方がいいのか、あってもあまり効果がないのかはケースバイケースかなという気はします。
病気がない人にはいらないなと思います。
発達障害のない人にとっては必要ないなと思います。
嘘をつく人はちょっとよくわかりません。
福祉の導入というのは、診断の有無というよりは、今どれくらい困っているのか、どういう状況なのかによります。
例えば発達障害がなくても、お金を稼ぐことが難しかったりいろいろあったりするのであれば、トラウマの問題とかいろいろあったりするのであれば、やはり生活保護を取っていくことはあります。
逆に発達障害があったとしても稼げているのであれば、生活保護や福祉は導入しなかったりするので、そういうことかなと思います。
診断の有無というより、その人の生活状況によりますね。
薬物療法というのは、これはちょっとややこしいんですよ。
例えば重度の人の場合は必要かと言うとわからないんですよね。
あまりにも病気が重い場合、ADHDのコンサータやストラテラを使っても、さほど変わらないことがあるんですよね。
本人の中ではちょっと変わっているかもしれないけれど、やはり片付けられないのは変わらなかったりする。
そういうラインだったりするので使うかどうかはちょっとわかりません。
診断がギリギリの人は薬を飲むことで、少し下駄を履くことによって、ちょっと生活がしやすくなるかもしれないので、使ってもいいんじゃないかなという気がします。
逆にちょっと点数が足りないから診断基準を満たさない。だから使えませんだと損なので、ここはケースバイケースで、ちょっと広めに取ったりすることもあるだろうなと思いますね。
グレーゾーンの人たちは薬を使わない方がいいんじゃないかとか、使うのはズルなのかとかややこしいですね。
ここはいろいろ悩みどころだし、賛否両論あるだろうなと思います。
薬を使って少しでも点数を良くすることがいいのか。
テストの点数を5点増やすために薬を飲む必要があるのかとか、そういう話になりかねないんですよね。
仕事でちょっとでもいい成果を出すために、出世させるために薬は必要なのかという話になってきて、いろいろ悩むラインだろうなと思います、グレーゾーンの場合は。
現在の法律的には良くはないですよね。診断基準を満たさない場合に薬を出すことは。
だけど、こういう「スマートドラッグ」と呼ばれている問題は社会的な問題にもなっているし、アメリカでは今すごく問題になっているそうです。
だからエリートですよね、コンサル、エリート証券マン、投資家、エリートプログラマーみたいな人たちが、アデロール、そういうADHDの薬を飲んでまで少しでも集中力を保って超ハードワークをしているということがあったりします。悩ましい問題だなと思います。
社会としてそれは正しくないんじゃないかという気はもちろんします。
■心理的依存
グレーゾーンまでだったらやはり薬の効果で良くなったりするというのはあるんですよ。
ただ、いわゆるグレーゾーンでもない人たちは、薬を飲んでも良くならないんですよね。
元々足りているわけだから。
でも彼らはプラセボ的な意味も込めて飲みたいし、効かないのに飲み続けたりしたりしてしまう人たちがいます。
それは何かというと依存なんですよね。心理的な依存ということなんですよ。
飲むことで自分は優秀になれるんだ。優秀じゃない自分を認めたくないから少しでも飲みたい。
お金を払ってでも飲みたい。多額の金額を払ってでも飲みたい。嘘をついてでも飲みたい、ということですよね。
こういうこともありますね。
平凡恐怖の問題ですよね。
それは整形依存と似ていて、ちょっとでも自分のコンプレックスを減らしたいということで、多額のお金を使ったり、体にメスを入れたり、無茶なことをしてしまう。
こういうことはそこを治療するべきではなくて、やはり平凡恐怖だったり、自己受容していくということに焦点を当てるべきなので、薬は使うべきではないですね、確実に。
■カウンセリング
では、カウンセリングはどうかということですよね。
カウンセリングは重度の人はちょっとよく分からないところがありますね。
カウンセリングとか言語的なアプローチが必要かというと、それをやることでかえって混乱を招くこともあるかもしれない。
そのほかの人に対してはどの人にとってもすごく有効ですし、結局カウンセラーは臨機応変にその人の困り事に合わせて変えていきますから、治療方針を。
それは診断というよりは個別のアセスメントということになるので、心理検査があってもいいけれどなくてもいいと思います。
診断の重要性や薬の有効性、必要性は今話した感じかなと思います。
■自分を知りたい
多くの場合はここですよね。アセスメント、自分をもっと深く知りたい、周囲の理解が欲しいから心理検査をしたい、納得したい。
そのために心理検査をしたいのかなと思うんだけれど、やってもたぶん終わりがないと思うんですよね。
自分が知りたいからとか、周囲の理解が欲しいからどんどん検査をするとか、いろいろなことをやってみるなどしても問題は解決していかない。
ある程度はやはりもうちょっと自分の困り事というか、自分のもっとダイレクトな内面にアプローチしていかないと意味がないとは思います。
だから手前の方で悩んでいるという感じですよね。
大事なことはカウンセリングのことだったりとか、薬のことだったりします。
これらは決して心理検査とか難しいことをしないとわからないというものではなく、第三者には明らかなものだったりもしますから。
通院の中で学んでいったり、通院の間にYouTubeを見るとか、ChatGPTで頭の中を整理するとか、いろんな体験談を見るとか、当事者会に参加するとかで、自分のことを深く知っていくことは重要だと思います。
周囲の人に理解してもらうことに過度に期待しないことも大事ですね。
周囲の人が理解できていないのは、心理検査の有無だけの問題ではなかったりします。
よくあるのは心理検査をしたので、親が一瞬理解したというパターンですね。
その効果は1、2週間か1ヶ月くらいしか持たない。
お金をかけて検査をした結果を見て、何となく理解、納得したんだけど、1ヶ月経ったらポイっと捨てて、「いや、私はそうは思わない。あなたは出来る子よ」と言ってお尻を叩くみたいなことは結構ありますよね。
重要なことはそこなのかなと思います。
今回は、発達障害の人の診断に、心理検査は必要かというテーマでお話ししました。
#精神科医 #益田裕介 #オンライン自助会
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00:00 OP
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02:51 心理検査は必要?
04:55 どう治療するかが大事
09:03 心理的依存
10:31 カウンセリング
11:25 自分を知りたい
本日は「心理検査は必要か?」というテーマでお話ししようと思います。
発達障害の治療において心理検査は必要ですか、ということをテーマにお話ししようと思います。
これも臨床的な話題ですね。でもよく聞く話題なので、一度整理してお話ししようと思います。
■発達障害はスペクトラム
発達障害というのは「スペクトラム」だと言われてます。
ASDもADHDもスペクトラムみたいな形なんですよね。
スペクトラムはわかりにくいんですけど、身長みたいなものですね。身長が高い人もいれば低い人もいる、真ん中くらいの人もいる。
真ん中ぐらいの人が多くいて、すごい小さい人とかすごい大きい人は少ない。
すごい小さい人とかすごい大きい人は生活しにくいんですよ。
洋服を買うにしてもなかなかないわけですよね。専門店に行かないとないわけです。
それと同じでASDだったら、空気を読む力とかコミュニケーションが特に下手な人ですよね。
ADHDであれば、集中力だったり、注意の持続を保ちにくい人、衝動的な人の先の方の人たちになります。
LD(学習障害)であれば、算数とか国語は特に苦手な人。そこだけが特に苦手な人とかになります。
精神発達遅滞(知的障害)であれば、知的能力全般が特に低い人たちということになります。
特に低いこと自体が異常というわけではないけれど、やはり背が低い人とか大きすぎる人と同様、やはり極端であるということは、社会の中では生活しづらいんですよね。
重度の発達障害の人、診断されるかされないかギリギリの人、診断基準に当てはまらないいわゆるグレーゾーンの人、あとは普通の人、という4段階に分けます。
後ですね、嘘うそをつく人っていうのも今回入れました。嘘つきがいるかもしれないですよね。
自分はそんなことないのに、嘘をついて病気のふりをする人たちもいるかもしれないので、5個に分けました。
■心理検査は必要?
心理検査が重度の人は必要かと言うと、障害が重い人にとってはそんな必要はないですね。
なぜなら問診で分かる、養育歴で分かったりします。これは大人の発達障害ですね。
子どもの場合はもちろん検査をしっかりした方がいいし、自分の言葉で気持ちを言えなかったりするし、これまで生きてきたデータが少ないので。
大人とかある程度の年齢であれば、重度の場合は検査がなくても診断は可能です。
診断ギリギリとかグレーゾーンの人たちはあった方がいいんですよね。
でも心理検査の結果がひどいものだったりしても、「うーん」と悩むところはあるし、心理検査の結果がひどくなくても、生活で困っていたら悩むところはあるので、あくまでアセスメントの一つなんだろうなと思いますね。
でもやはり重要なのは、本人の今の困り事だったり、生活環境だったり、家の様子だったり、片付かなさだったりしますね。
後から話しますけど、結局はこのラインは人間が勝手に決めているものなので、あまり重要じゃなかったりします。
社会が変わればその人の困り事は変わったりするし、環境が変われば変わるので、心理検査だけがすごく重要というわけではありません。
あとは発達障害がない人も、養育歴や今の状況とか聞けばわかるので、まあそんなに検査は必要ないかなという気がします。
嘘をつく人はよくわかりません。
どれぐらい嘘をつくかわからないので、検査の結果、嘘がバレるということは難しいかなと思います。
嘘をついて検査結果を変えることはできますからね。
わざと悪い点を取ることができる。
■どう治療するかが大事
重要なことは診断があるかないかということよりもその後のことですよね。
どういう治療するのかが大事なので、その話をします。
治療というのは3本柱なんですね。
福祉導入、薬物療法、精神療法です。
福祉の話をすると、重度の人には福祉制度は必要なので、そのままやった方がいいです。
福祉は導入する。
診断のギリギリの人たちにも、やはり福祉が必要だったりしますよね。生活に困っているから。
なので福祉を入れていった方がいいと思いますね。
グレーゾーンの人たちは福祉があった方がいいのか、あってもあまり効果がないのかはケースバイケースかなという気はします。
病気がない人にはいらないなと思います。
発達障害のない人にとっては必要ないなと思います。
嘘をつく人はちょっとよくわかりません。
福祉の導入というのは、診断の有無というよりは、今どれくらい困っているのか、どういう状況なのかによります。
例えば発達障害がなくても、お金を稼ぐことが難しかったりいろいろあったりするのであれば、トラウマの問題とかいろいろあったりするのであれば、やはり生活保護を取っていくことはあります。
逆に発達障害があったとしても稼げているのであれば、生活保護や福祉は導入しなかったりするので、そういうことかなと思います。
診断の有無というより、その人の生活状況によりますね。
薬物療法というのは、これはちょっとややこしいんですよ。
例えば重度の人の場合は必要かと言うとわからないんですよね。
あまりにも病気が重い場合、ADHDのコンサータやストラテラを使っても、さほど変わらないことがあるんですよね。
本人の中ではちょっと変わっているかもしれないけれど、やはり片付けられないのは変わらなかったりする。
そういうラインだったりするので使うかどうかはちょっとわかりません。
診断がギリギリの人は薬を飲むことで、少し下駄を履くことによって、ちょっと生活がしやすくなるかもしれないので、使ってもいいんじゃないかなという気がします。
逆にちょっと点数が足りないから診断基準を満たさない。だから使えませんだと損なので、ここはケースバイケースで、ちょっと広めに取ったりすることもあるだろうなと思いますね。
グレーゾーンの人たちは薬を使わない方がいいんじゃないかとか、使うのはズルなのかとかややこしいですね。
ここはいろいろ悩みどころだし、賛否両論あるだろうなと思います。
薬を使って少しでも点数を良くすることがいいのか。
テストの点数を5点増やすために薬を飲む必要があるのかとか、そういう話になりかねないんですよね。
仕事でちょっとでもいい成果を出すために、出世させるために薬は必要なのかという話になってきて、いろいろ悩むラインだろうなと思います、グレーゾーンの場合は。
現在の法律的には良くはないですよね。診断基準を満たさない場合に薬を出すことは。
だけど、こういう「スマートドラッグ」と呼ばれている問題は社会的な問題にもなっているし、アメリカでは今すごく問題になっているそうです。
だからエリートですよね、コンサル、エリート証券マン、投資家、エリートプログラマーみたいな人たちが、アデロール、そういうADHDの薬を飲んでまで少しでも集中力を保って超ハードワークをしているということがあったりします。悩ましい問題だなと思います。
社会としてそれは正しくないんじゃないかという気はもちろんします。
■心理的依存
グレーゾーンまでだったらやはり薬の効果で良くなったりするというのはあるんですよ。
ただ、いわゆるグレーゾーンでもない人たちは、薬を飲んでも良くならないんですよね。
元々足りているわけだから。
でも彼らはプラセボ的な意味も込めて飲みたいし、効かないのに飲み続けたりしたりしてしまう人たちがいます。
それは何かというと依存なんですよね。心理的な依存ということなんですよ。
飲むことで自分は優秀になれるんだ。優秀じゃない自分を認めたくないから少しでも飲みたい。
お金を払ってでも飲みたい。多額の金額を払ってでも飲みたい。嘘をついてでも飲みたい、ということですよね。
こういうこともありますね。
平凡恐怖の問題ですよね。
それは整形依存と似ていて、ちょっとでも自分のコンプレックスを減らしたいということで、多額のお金を使ったり、体にメスを入れたり、無茶なことをしてしまう。
こういうことはそこを治療するべきではなくて、やはり平凡恐怖だったり、自己受容していくということに焦点を当てるべきなので、薬は使うべきではないですね、確実に。
■カウンセリング
では、カウンセリングはどうかということですよね。
カウンセリングは重度の人はちょっとよく分からないところがありますね。
カウンセリングとか言語的なアプローチが必要かというと、それをやることでかえって混乱を招くこともあるかもしれない。
そのほかの人に対してはどの人にとってもすごく有効ですし、結局カウンセラーは臨機応変にその人の困り事に合わせて変えていきますから、治療方針を。
それは診断というよりは個別のアセスメントということになるので、心理検査があってもいいけれどなくてもいいと思います。
診断の重要性や薬の有効性、必要性は今話した感じかなと思います。
■自分を知りたい
多くの場合はここですよね。アセスメント、自分をもっと深く知りたい、周囲の理解が欲しいから心理検査をしたい、納得したい。
そのために心理検査をしたいのかなと思うんだけれど、やってもたぶん終わりがないと思うんですよね。
自分が知りたいからとか、周囲の理解が欲しいからどんどん検査をするとか、いろいろなことをやってみるなどしても問題は解決していかない。
ある程度はやはりもうちょっと自分の困り事というか、自分のもっとダイレクトな内面にアプローチしていかないと意味がないとは思います。
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大事なことはカウンセリングのことだったりとか、薬のことだったりします。
これらは決して心理検査とか難しいことをしないとわからないというものではなく、第三者には明らかなものだったりもしますから。
通院の中で学んでいったり、通院の間にYouTubeを見るとか、ChatGPTで頭の中を整理するとか、いろんな体験談を見るとか、当事者会に参加するとかで、自分のことを深く知っていくことは重要だと思います。
周囲の人に理解してもらうことに過度に期待しないことも大事ですね。
周囲の人が理解できていないのは、心理検査の有無だけの問題ではなかったりします。
よくあるのは心理検査をしたので、親が一瞬理解したというパターンですね。
その効果は1、2週間か1ヶ月くらいしか持たない。
お金をかけて検査をした結果を見て、何となく理解、納得したんだけど、1ヶ月経ったらポイっと捨てて、「いや、私はそうは思わない。あなたは出来る子よ」と言ってお尻を叩くみたいなことは結構ありますよね。
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今回は、発達障害の人の診断に、心理検査は必要かというテーマでお話ししました。
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