【世界の格闘技・武術基本講座】ブルース・リーが生み出した武道、ジークンドーとはどんな武術なのか！#1

どうも皆さんyasuchin maoです。
今回は【世界の格闘技・武術基本講座】第16弾！『ジークンドー』について紹介させていただきたいと思います！

ジークンドー『截拳道』（Jeet Kune Do）
とは、ブルース・リーが考案した打撃・投げ・極めなどの全局面で戦うことを想定した総合技術体系です。
ストリートファイトを想定した拳法であり、
通常は反則技とされている目潰しや金的攻撃、関節への打撃など、いわゆる急所攻撃の練習も積極的におこないます。
「ワン・インチ・パンチ」を応用した突き
「ストレートリード」にも注目です。
サイドキックってなぜあんなにもカッコイイのだろうか…。

ルールを設けておこなう格闘競技とは違うので、なんでもありの格闘武術であるジークンドー。

ブルース・リーの『最速最短で相手を倒す』という考えが反映されており、その科学的エッセンスに乗っ取った合理性とスピードは格闘技最速と言われている程です。

そんなジークンドーの基本技術に『ストレートリード』というものがあります。

通常、右腕を利き腕とした場合、左手を前に持ってきて『ジャブ』などのパンチで相手を牽制しつつ、強い力を生み出せる利き手を後ろに構えて『ストレート』などの力強い攻撃をするボクシングなどの格闘技とは違い、ジークンドーでは利き腕を前に構えることで『最短距離で強打を相手に到達させる』ことに重きを置いているのが特徴です。

足腰の回転を利用して威力のある『ストレート』や『正拳突き』を生み出す為に利き腕を後ろに構える格闘技が多いですが、この場合相手に拳が到達するまでの距離が遠くなる為、ブルース・リーは打ち出す拳の距離が相手と近くても威力を発揮できる事の証明としてワン・インチ・パンチ『寸勁』を披露したのは有名ですよね。

相手と自分との最短距離を効率よく通り攻撃を当てる為に研究されたこの『ストレートリード』は、
体を横向きにして前方からの抵抗を受け止めやすい姿勢を作る。
拳の向きを縦拳にする。
インパクトの瞬間に右足を地面に付けない事で拳に全体重を乗せやすくする。
などの様々な技術を使うことで、最短距離を通るだけでなく、相手を打ち抜きやすい強力な突き技です。
ジークンドーの様々な技に応用する事が出来る事からも、ジークンドーの基本にして奥義のような技術である事がわかります。

ブルース・リーは中国武術『詠春拳(えいしゅんけん)』の達人であるイップ・マンから学んだ葉問派詠春拳をベースに、独自の解釈を加えたブルース・リー式拳法『ジュンファングンフー』を海外で教えていましたが、アジア人である自分より体格が大きい相手が多い中、比較的近い間合いで闘うのは非常に危険だと考え、相手との距離を保ちつつ、瞬時に間合いを詰めて相手を攻撃する技術に長けるフェンシングの研究を始めました。
フェンシングでは相手との距離を保ちつつ、剣やフットワークで相手を乱し、隙ができたところを突きにいくという、駆け引きが非常に重要となる武術であり、サイドステップしながら相手との距離を保ったり、一気に踏み込んだりと、ジークンドーの戦い方に強く影響を与えています。
ちなみにフェンシングでは、突き出した剣を素早く手元に引き戻す為に広背筋という背中の筋肉を非常に良く使います。
ブルース・リー先生の異常に発達した広背筋を見れば
そのハンドスピードがどれほど優れていたのかは一目瞭然ですね。

『ボクシング』には、威力を犠牲にする代償として、スピードを極限まで高めたパンチ『ジャブ』というものがあります。

格闘技最速の打撃技とも称される『ジャブ』
この技を『ビルジー』と呼ばれる3本貫手で行うことにより、ブルース・リーは『フィンガージャブ』という技術に改良。

大男だろうと小柄な子供だろうと平等に弱点となる部位である眼球、これを格闘技会最速と言われる『ジャブ』で攻撃する訳ですから、ひとたまりもありません。
もちろん相手も黙って攻撃される訳ではありませんから、当然警戒されています。
しかしジークンドーではこの警戒心と反射神経を逆手に取り、『フィンガージャブ』にいくと見せかけて『金的』を狙ったりと、様々なフェイントを用いて人体の急所を攻撃する戦い方を持ちいる為、やはり一筋縄ではいきません。
格闘技経験が豊富な方程、攻撃に反応する力が強いので、逆にこのコンビネーションに引っかかりやすい傾向があります。

自分より体格が優れた相手に対して正面からの打撃技は有効打にならない場合が多い為、東洋人に比べ小柄な場合が多いアジア人には最適な武術かもしれませんね。

他にも、ジークンドーは路上でのストリートファイトを想定した格闘技である為、靴を履いて戦う技術も研究しています。
フランスの護身術に『サバット』というものがあり、フランス語で“靴”という意味を持つその名の通り、靴を武器とした蹴り技を多く使う格闘技です。
ブルース・リーはこの『サバット』も研究していたとされ、靴を履いて戦う技術をジークンドーにも取り入れています。
靴を履いた足で踏まれたら痛いですし、関節蹴りを行う際にも有効です。

結果生まれたジークンドーの戦闘スタイルは、相手との間合いをコントロールし、
『ストリートリード』や『サイドキック』で強打を相手に叩き込め、様々なステップやフェイント、カウンターを折り混ぜることで相手を往なし
『フィンガージャブ』や金的、関節蹴りなどを攻撃に織り交ぜることで、大柄な相手にも確実にダメージ与えることがを出来るという、非常に合理的で素晴らしいものとなっています。
【世界の格闘技・武術基本講座】
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【中国武術・カンフー基本講座】
https://youtube.com/playlist?list=PLqzLDAzVO-nuHinI8aBGMigbSaxP5lnsY

目指せ李小龍！ブルース・リー先生に憧れて
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【使用した曲】

・夢幻
・Victory · Two Steps From Hell
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もの凄く長い間お待たせして申し訳ありませんでした…何年越しでしょうか、いよいよジークンドーの講座動画になります（涙）
少しでも楽しんでいただければ幸いでございます。

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