2014 Dreams Come True
2014年、3年ぶりの全国大会出場への過程を追ったドキュメント映像。
2011年に全国出場するもあと4点というわずかの差で銀賞になり、悲しみの涙に沈む様子が日本テレビの「笑ってこらえて」で放送され日本全国の吹奏楽ファンに大きな衝撃を与えたこの年、私も私の友人たちも絶対にいつか雪辱してくれとの願いを強くした2011年11月20日 大阪城ホール 。
翌2012年に全国大会金賞のミッションに全てを懸けて挑むも関西大会で涙のダメ金。さらに2013年、110期のメンバーは全国金賞への礎になると「ねっこりょく」を提唱して前年の厳しさを遥かに凌ぐ凄まじい練習を行い(当時のインタビューで110期の方が下級生に倒れるまで練習させてしまってごめんなさいと謝っていたのは衝撃を受けました、また111期の方々がインタビューで死ぬほどの思いをしたと語っていることからもどれほどの凄まじさで全国出場を目指していたかが分かります)しかし極限の厳しさを経て臨んだ2013年の関西大会でも涙のダメ金。とにかくこの時、全国出場校に選ばれなかった時の会場のメンバーの方々の泣き方が本当にすごかったんです。もうこれが人間の泣き声かと思うばかりの悔しがり方で・・・私もこの時は本当に悔しくて残念な気持ちになりました。私の友人が帰りに「今日は来なきゃよかった」とポツリとつぶやいたのが今でも耳に残っています。110期のメンバーは本当に素晴らしかった。部員の人数もとても少なく、1人しか部員がいないパートも沢山あり、全員が獅子奮迅の活躍をしましたが、残念ながら全国出場の夢がかなうことはありませんでした。
2013年の定期演奏会は大変思考を凝らしたプログラムが沢山あり、特に第2部の最後に全部員の合唱で歌われた「心の花を咲かせよう」は京都橘の心情を見事に表していて、数ある名場面の中でも屈指のものであると思っています。110期は大変まじめなメンバーが多く、本当によく頑張ったと田中先生も褒めていました。
そして臨んだ2014年、最初は「ん、これは誰だ」と、どのパートの誰だったか分からなかったドラムメジャーのMさん。まさかこれほどメンバーを鼓舞して引っ張っていけるとは予想できませんでした。
そして早くも佳境を迎えた関西大会 2014年9月24日 大阪市中央体育館、3出制度が無くなり日本最高の激戦区といわれる関西地区の名だたる強豪校がすべて出揃うという、これ以上ない過酷かつ絶望的なシュチエーションに我らが京都橘が挑むことになります。以前にも増してコンテストの審査基準が音重視への傾向が著しく顕著となり、激しいダンスとステップ、マーチングの常識をはるかに超えたフォーメーションチェンジをトレードマークとする京都橘は圧倒的に不利だと田中元顧問も著書で語られている。私も一緒に応援していた友人たちも口には出さなかったものの、また全国には出られないであろうと予想していました。おそらくドラムメジャーのMさんも同様であったのではないかと思います。関西大会直前のメンバーへのメッセージや、全国大会の出場校としてコールされた瞬間の彼女の表情でそれが分かります。この日すべての演奏が終わりいよいよ結果発表、京都橘が全国大会出場校としてコールされた瞬間、彼女は信じられないという驚きの表情をして、静かに目を閉じ、やがて顔をくしゃくしゃにして大きく肩をゆらして泣き始めました。そして退場する際もずっと泣き続けていました。他校の部員さんは泣いている人はいなかっただけに、うつむき目を閉じて泣いている姿がよけい目立っていましたが、他校よりどれほどの厳しい日々を経てきたかという、そういうものが抑えられない感情としてあふれ出し、あの涙を流させたと思っています。111期の方々は思えば大変な3年間を経てきており、2012年は前年の雪辱をかけて大変な1年でしたし、2013年はグルグルを入れたプログラムもさることながら、倒れる人が出て、何人もの部員の方が死ぬほどと表現した厳しい1年、そして2014年、夢はかなうを合言葉に全国出場に疾走した1年、ドラムメジャーのMさんの言葉がよぎります。「ほんまは、ほんまは全然平気なんかじゃない、プレッシャーに押しつぶされそうで・・・」この年は全国に出場できて本当に、本当に良かった。
会場ではメンバーが喜びの涙を流して歓声を上げています。私も初めて大きな声で「おめでとう」と何度も叫びました。(こんなことは後にも先にもこの時だけでした)思えばとても印象深く大好きな111期のメンバーたち、できれば1度でも全国大会出場を経験させてあげたいと願いつつも、ハイレベルな関西大会の出場校を思うと望みは限りなく薄く思えてしまう、それでも最後は一瞬のきらめきでもいい、さすが京都橘だと思わせてくれる演奏演技を披露して111期の最後のマーコンでの演奏演技を記憶にしっかりととどめさせてくれと願いました。そして披露された最高の演奏演技、会場では部員のご両親であろうと思われる方々が素晴らしい演奏演技に涙しておられる。もしかしたら私と同様に全国出場は無理かと思っていたかもしれない、だからこそこの日披露された素晴らしい演奏演技に自然と涙がこぼれたのだと思います。そして結果発表、京都橘の名前がコールされメンバー全員が涙を流して抱き合い喜んでいる、111期の方々が3年越しの夢の舞台への切符を手に入れた感動的な瞬間、まさにこれ以上感動的だった関西大会は空前絶後であったと思っています。
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Видео 2014 Dreams Come True канала Orange Fairy
2011年に全国出場するもあと4点というわずかの差で銀賞になり、悲しみの涙に沈む様子が日本テレビの「笑ってこらえて」で放送され日本全国の吹奏楽ファンに大きな衝撃を与えたこの年、私も私の友人たちも絶対にいつか雪辱してくれとの願いを強くした2011年11月20日 大阪城ホール 。
翌2012年に全国大会金賞のミッションに全てを懸けて挑むも関西大会で涙のダメ金。さらに2013年、110期のメンバーは全国金賞への礎になると「ねっこりょく」を提唱して前年の厳しさを遥かに凌ぐ凄まじい練習を行い(当時のインタビューで110期の方が下級生に倒れるまで練習させてしまってごめんなさいと謝っていたのは衝撃を受けました、また111期の方々がインタビューで死ぬほどの思いをしたと語っていることからもどれほどの凄まじさで全国出場を目指していたかが分かります)しかし極限の厳しさを経て臨んだ2013年の関西大会でも涙のダメ金。とにかくこの時、全国出場校に選ばれなかった時の会場のメンバーの方々の泣き方が本当にすごかったんです。もうこれが人間の泣き声かと思うばかりの悔しがり方で・・・私もこの時は本当に悔しくて残念な気持ちになりました。私の友人が帰りに「今日は来なきゃよかった」とポツリとつぶやいたのが今でも耳に残っています。110期のメンバーは本当に素晴らしかった。部員の人数もとても少なく、1人しか部員がいないパートも沢山あり、全員が獅子奮迅の活躍をしましたが、残念ながら全国出場の夢がかなうことはありませんでした。
2013年の定期演奏会は大変思考を凝らしたプログラムが沢山あり、特に第2部の最後に全部員の合唱で歌われた「心の花を咲かせよう」は京都橘の心情を見事に表していて、数ある名場面の中でも屈指のものであると思っています。110期は大変まじめなメンバーが多く、本当によく頑張ったと田中先生も褒めていました。
そして臨んだ2014年、最初は「ん、これは誰だ」と、どのパートの誰だったか分からなかったドラムメジャーのMさん。まさかこれほどメンバーを鼓舞して引っ張っていけるとは予想できませんでした。
そして早くも佳境を迎えた関西大会 2014年9月24日 大阪市中央体育館、3出制度が無くなり日本最高の激戦区といわれる関西地区の名だたる強豪校がすべて出揃うという、これ以上ない過酷かつ絶望的なシュチエーションに我らが京都橘が挑むことになります。以前にも増してコンテストの審査基準が音重視への傾向が著しく顕著となり、激しいダンスとステップ、マーチングの常識をはるかに超えたフォーメーションチェンジをトレードマークとする京都橘は圧倒的に不利だと田中元顧問も著書で語られている。私も一緒に応援していた友人たちも口には出さなかったものの、また全国には出られないであろうと予想していました。おそらくドラムメジャーのMさんも同様であったのではないかと思います。関西大会直前のメンバーへのメッセージや、全国大会の出場校としてコールされた瞬間の彼女の表情でそれが分かります。この日すべての演奏が終わりいよいよ結果発表、京都橘が全国大会出場校としてコールされた瞬間、彼女は信じられないという驚きの表情をして、静かに目を閉じ、やがて顔をくしゃくしゃにして大きく肩をゆらして泣き始めました。そして退場する際もずっと泣き続けていました。他校の部員さんは泣いている人はいなかっただけに、うつむき目を閉じて泣いている姿がよけい目立っていましたが、他校よりどれほどの厳しい日々を経てきたかという、そういうものが抑えられない感情としてあふれ出し、あの涙を流させたと思っています。111期の方々は思えば大変な3年間を経てきており、2012年は前年の雪辱をかけて大変な1年でしたし、2013年はグルグルを入れたプログラムもさることながら、倒れる人が出て、何人もの部員の方が死ぬほどと表現した厳しい1年、そして2014年、夢はかなうを合言葉に全国出場に疾走した1年、ドラムメジャーのMさんの言葉がよぎります。「ほんまは、ほんまは全然平気なんかじゃない、プレッシャーに押しつぶされそうで・・・」この年は全国に出場できて本当に、本当に良かった。
会場ではメンバーが喜びの涙を流して歓声を上げています。私も初めて大きな声で「おめでとう」と何度も叫びました。(こんなことは後にも先にもこの時だけでした)思えばとても印象深く大好きな111期のメンバーたち、できれば1度でも全国大会出場を経験させてあげたいと願いつつも、ハイレベルな関西大会の出場校を思うと望みは限りなく薄く思えてしまう、それでも最後は一瞬のきらめきでもいい、さすが京都橘だと思わせてくれる演奏演技を披露して111期の最後のマーコンでの演奏演技を記憶にしっかりととどめさせてくれと願いました。そして披露された最高の演奏演技、会場では部員のご両親であろうと思われる方々が素晴らしい演奏演技に涙しておられる。もしかしたら私と同様に全国出場は無理かと思っていたかもしれない、だからこそこの日披露された素晴らしい演奏演技に自然と涙がこぼれたのだと思います。そして結果発表、京都橘の名前がコールされメンバー全員が涙を流して抱き合い喜んでいる、111期の方々が3年越しの夢の舞台への切符を手に入れた感動的な瞬間、まさにこれ以上感動的だった関西大会は空前絶後であったと思っています。
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