【歌えるオールディーズ 254】私の試練（ピーター･ポール＆マリー）／ しあわせ（マリー･トラヴァース）

1. Peter, Paul & Mary "All My Trials" 2. Mary Travers "Song of Peace (Finlandia)"

１．この曲は、南北戦争以前から合衆国南部で歌われていた黒人霊歌が起源のようで、死の床にいる人の歌です。ジョーン・バエズの歌が最も有名だと思いますが、PPMのハーモニーがとても素晴らしいのでこちらを選びました。
ハイウェイメンの歌で有名な『漕げよマイケル』も、重労働からの解放を願って歌われた黒人霊歌です。また、Ｅ.プレスリーの「アメリカの祈り」の中でも、この曲の一節が歌われています。
「私の試練はもう終わる。小さな本をもらったことがある。すべてのページに「自由」が書かれいていた。私の試練はやがて終わる。　信仰心がお金で買えるものだとしたら、金持ちは生き貧乏人は死ぬんだろう。私の試練はもう終わる。兄弟たちよ、遅すぎた。遅すぎたが気にする必要はない。私の試練はもう終わるから。 　天国には１本の木があって、巡礼者たちは「命の木」と呼んでいる。私の試練はやがて終わる。兄弟たちよ、遅すぎた。遅すぎたが気にする必要はない。私の試練はもう終わるから。私の試練はもう終わるから。」
　【ハイウェイメン：漕げよマイケル】
　　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=hwGly1pGaMI
　【エルヴィス･プレスリー：アメリカの祈り】
　　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=Vwb1C-Su7HE

２．シベリウスの交響詩「フィンランディア」をシベリウス自身がアレンジした「フィンランディア讃歌」という合唱曲があります。同じ旋律を使った賛美歌298番「やすかれわがこころよ」もあって、この旋律はとても有名です。それらとは別な英語詩がつけられたのがこの「しあわせ」という歌です。
PPMが1970年に解散した後、マリー・トラヴァースが72年に発表したアルバム"Morning Glory (栄光の夜明)"に収録されています。
「これは私の歌です。あらゆる国の神さま、遙か遠くの土地の平和の歌です。ここは私のふるさと、私の心がある国です。ここで全ての人類への希望や夢がふくらんだのです。でも他の土地の他の心も私同様に真実で高い希望や夢を持って鼓動しています。　私の国の空は海よりも青く、日光はクローバーの葉やマツを照らします。でも日光が輝きクローバーもある土地は他にもあり、空はどこでも私の国と同じくらい青いのです。全ての国の神さま、私の祈りをお聞き下さい。他の土地と私の土地への平和の歌を。」
　【交響詩「フィンランディア」】
　　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=aoyjiFHaGfs
　【マリー･トラヴァース：ゼア･イズ･ア･シップ（ザ･ウォーター･イズ･ワイド）】
　　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=OzhlojVhu7Y

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