あらゆる仕事が看護師に...　過酷な日々と闘う最前線

急速な感染拡大により、最前線に立つ看護師は、ギリギリの対応を迫られている。

病院では今、何が起きているのか。

コロナ患者を受け入れる埼玉・春日部市の病院内をとらえた映像には、透明な袋に入れた大きな段ボールを両手に抱え、運び出す看護師の姿があった。

ごみの廃棄は、もともと清掃業者が行っていたが、看護師の役割に変わった。

看護師になって3年目の春日部市立医療センター・川本咲奈さんは「清掃業者がレッドゾーンの感染区域の中に入れないので、看護師が、患者さんの身の回りのごみを捨てたりとか、ベッドを交換したり」と話す。

看護師に重くのしかかる医療行為以外の仕事。

防護服を着て、病院食をコロナ病棟に配膳するのも、看護師。

清掃業者と同じく、本来の配膳担当職員がレッドゾーン内に入れないため、そのしわ寄せも。

感染防止のための防護服も負担となっている。

川本咲奈さん「手袋を何重にもしたりするので、点滴を取るときに血管が見えなかったり、アイガードをしたりするので、目の前が熱気で曇りやすかったり」

通気性が低いため蒸れやすく、防護服の内側は、水滴がついた状態。

この病院では、感染者の増加を受け、コロナ以外の患者用ベッド11床を、コロナ患者用に転用。

これにより、コロナ病床は22に増えたが、看護師の数は16人。

春日部市立医療センター 看護師長・若松富美江さん「今のところは調整つきながら、応援ももらいながらという形で、患者さんのケアが行われている状態」

さらに、看護師たちが直面する、言われのないコロナ差別も深刻。

川本咲奈さん「(看護師の同級生に聞くと)お子さんとかいると、なかなか保育園に通園させるのが難しくなってしまったとか、近所の方から避けられたという話を聞いたりはしています。自分の家族がもし言われたらと思うと、少し怖い」

日本看護協会の調査によると、感染リスクなどを理由に、およそ15%の病院で看護師が離職。

明るい兆しが全く見えない中で、看護師たち1人ひとりの使命感が現場を支えている。

川本咲奈さん「患者さまの命を救いたいという思いで看護師になっている。患者さまが安心できるよう、わたしたちは看護を頑張ってやっていこうと」

(2020/12/24)

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

アプリで最新ニュースに簡単アクセス
https://yappli.plus/fnn-prime_flyer

チャンネル登録をお願いします！
http://www.youtube.com/subscription_center?add_user=FNNnewsCH

Видео あらゆる仕事が看護師に...　過酷な日々と闘う最前線 канала FNNプライムオンライン