ホッキョクグマに駆除されたイノシシをあげました（屠体給餌）Polar Bears feeding on a Wild Boar Carcass

動画終了後でも構いませんのでご一読下さい。
屠体給餌はwild meǽt zoo（ワイルドミートズー）の協力のもと行っています。

【屠体給餌の目的】
野生のホッキョクグマの食事の9割はアザラシです。水族館でアザラシを餌として入手することは難しく、サバやスケトウダラ、加工された馬肉、野菜、果物、ホッキョクグマ用の配合飼料をエサとして与えています。これらを餌とすることの欠点は食事の時間が少なくなることです。「アザラシを探して、襲って、食べる」という食事の一連の過程にはかなりの時間がかかります。普段与えている餌では長い時間をかけずに食べ終えてしまうので、余った時間はホッキョクグマにとっては退屈な時間となってしまい、精神的によくありません。
そこで毛皮も骨もついた野生に近い屠体をホッキョクグマに与え、食事の時間を長くすることを目的としています。
【屠体の衛生管理】
鉛中毒の危険があるため、猟銃で捕獲された個体は使用せず罠猟で捕獲された個体を餌としています。
獣肉処理場で食用肉と同レベルの衛生管理で処理を行い、体表の洗浄、感染症リスクの高い頭部、内臓、血液を取り除いた後に5日以上凍結し寄生虫を取り除いてあります。
その後、低温加熱殺菌処理を行い細菌、ウイルス、寄生虫を死滅させています。高温で加熱すると肉質が変化したり、屠体が脱毛してしまうため、中心温度63℃30分同等以上の加熱を行っています。
駆除動物を無償で貰っているわけではなく、専門的な処理を行っているため屠体は非常に高価になります。
【獣害問題】
畑を荒らす、家畜の伝染病媒介などの農林水産被害。人が咬まれたり、交通事故が起きる生活被害。特定の動物が増えすぎることによる生態系被害など沢山の獣害が起きています。農業被害の金額だけでも一年間でイノシシ55億円、シカ48億円。それに伴い一年間でイノシシは55.4万頭、シカは60.5万頭が駆除されています。もし駆除しない場合は人間だけではなく自然界のバランスが崩れてしまう恐れがあります。
しかし悲しいことに駆除された動物の9割はやむを得ず廃棄されているのが現状です。そうして廃棄されてしまう動物を、本来の食事ができない飼育動物のための餌としています。

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Видео ホッキョクグマに駆除されたイノシシをあげました（屠体給餌）Polar Bears feeding on a Wild Boar Carcass канала 男鹿水族館GAO 公式チャンネル